面倒見が良い大学ランキング2022(近畿編)

ランキング
面倒見が良い大学ランキング2022(近畿編)

写真=大阪大学

多くの受験生が迷うのが志望校選び。そこで頼りになるのがエキスパートの意見だ。全国の進学校2000校に、進路指導教諭おすすめの大学についてアンケートを行った。各項目5校連記で大学を記入してもらい、最初の大学を5ポイント、次の大学を4ポイント…として集計しランキングを作成した。今回は「面倒見が良い大学ランキング(近畿編)」だ。

1位は立命館大学で34ポイント。同大は、1学年の在学生数が7800名を超える総合大学でありながら、98.3%の学生の進路を把握(2022年3月実績)。単なる就職支援だけではなく、社会観や就業観の確立、社会で活躍するための実力養成などを目的としたキャリア教育を行っている。また、奨学金は総額19億円にのぼり、経済的な支援だけでなく、留学や資格取得、課外活動など、学生生活におけるさまざまなチャレンジを支援。独自の奨学金はほとんどが返還不要の給付制だ。さらに、近畿圏外からの入学を希望する一般選抜受験生を対象とした奨学金も用意。これは一般選抜受験前に採用候補者を選考し、合格後に正式採用となる。受給期間は4年間(薬学部は6年間)で、他大学との併願も可能だ。

2位は大阪大学で27ポイント。同大では、2019年度から「教養教育」「専門教育」「国際性涵養教育」を大学入学から大学院修了まで一貫して行う教育体系を構築。新入生が入学後すぐに受講する、少人数セミナー型の必修授業「学問への扉(愛称:マチカネゼミ)」では、約250のクラスから学部学科を問わず興味ある内容を選んで学び、大学での学び方や研究に取り組む基本的な姿勢などを身につける。また、学部生の独創的かつ意欲的な自主研究を奨励する「学部学生による自主研究奨励事業」の実施や、学部高年次から大学院における「高度教養教育科目」「高度国際性涵養教育科目」の必修化など、「教養」「国際性」「デザイン力」を備えた次代の社会を支え、人類の理想の実現を図る人材育成を目指している。

3位は近畿大学で24ポイント。近年、同大では学生の起業支援に力を入れており、2022年4月にベンチャー起業支援プログラム「KINCUBA(キンキュバ)」を始動させた。2025年までに大学発ベンチャー企業100社の創出を目指し、プログラムの拠点として2022年10月に24時間利用可能なインキュベーション施設「KINCUBA Basecamp(キンキュバ ベースキャンプ)」を開設。入館時の顔認証システムの導入や夜間見回り、防犯カメラの設置など、学生が安心して利用できる環境を整えている。さらに、起業家育成のためのイベントを多数開催し、近大卒の経営者と学生が交流するイベント「近大サミット」や、在学中にキャンパス内で飲食店の運営が経験できるプロジェクトなどを実施している。

<関連記事>
2022年進路指導教諭が評価する大学ランキング

面倒見が良い大学ランキング2022(全国編)
就職に力を入れている大学ランキング2022(近畿編)
教育力が高い大学ランキング2022(近畿編)
グローバル教育に力を入れている大学ランキング2022(近畿編)
改革力が高い大学ランキング2022(近畿編)
小規模だが評価できる大学ランキング2022(近畿編)
入学後、生徒を伸ばしてくれる大学ランキング2022(近畿編)

<表の見方>

全国の約2000進学校を対象にアンケートを行い、624校から回答を得た。各項目ごとに5校を選んで順位をつけてもらい、1番目の大学を5ポイント、2番目を4ポイント……として集計した。
設置の※印は国立、◎印は私立、無印は公立を表す。

 

面倒見が良い大学ランキング2022(近畿編)


最新のランキングはこちら