小規模だが評価できる大学ランキング2022(近畿編)

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小規模だが評価できる大学ランキング2022(近畿編)

写真=神戸女学院大学

多くの受験生が迷うのが志望校選び。そこで頼りになるのがエキスパートの意見だ。全国の進学校2000校に、進路指導教諭おすすめの大学についてアンケートを行った。各項目5校連記で大学を記入してもらい、最初の大学を5ポイント、次の大学を4ポイント…として集計しランキングを作成した。今回は「小規模だが評価できる大学ランキング(近畿編)」だ。

1位は神戸女学院大学で23ポイント。「キリスト教主義」「国際理解の精神」「リベラルアーツ教育」を教育の柱に、社会に貢献できる女性を育成する同大の特徴の一つが少人数教育だ。語学やゼミなど1クラス約15人の授業で、一人ひとりに応じた丁寧な指導を行っている。少人数のため学生が発言する機会も多く、コミュニケーション力が培われるほか、実験や実習にも全員が参加できる環境が整っている。また、全学科共通英語教育も特徴の一つ。英語の基本表現やディスカッションの仕方など、各学科の専門領域を英語で学ぶことができる。また、期間や目的に応じた留学・研修プログラムを用意。100を超える大学から留学先が選択でき、プログラムによっては留学・研修期間の学費のうち4分の3が免除される。

2位は京都工芸繊維大学で16ポイント。3位は甲南大学で15ポイント。
甲南大学は、8学部14学科を擁し、学部生約9000人と大学院生が学ぶ「ミディアムサイズの総合大学」を謳っている。他の大規模総合大学に比べてコンパクトであり、学生と教員の距離感が近いのが特長だ。各学問分野のプロフェッショナルとしての深い専門知識と思考力を身につける「専門教育」を柱に、分野の垣根を越えて自由に学ぶ「全学共通教育」、そしてクラブ・サークル活動やボランティア活動、国際交流などの「正課外教育」を融合させる「人物教育のフレームワーク」を基盤として、学生の可能性を無限大に伸ばすプログラム「彩り教育」を展開している。さらに、全学部の学生を対象とした「融合型グローバル教育」など、学部を越えた融合型教育を推進している。

4位は畿央大学で14ポイント。同大では、「健康」と「教育」分野のプロを育てる実学重視の教育を展開。2学部5学科すべての学生と教職員が同じキャンパスで過ごすワンキャパスが特長だ。アットホームな環境で、一人ひとりが夢の実現に向かって同じ目標を持った仲間とともに国家資格や教員採用試験の合格を目指している。同大の教育の特長は、資格を超えた本物の実学教育。入学後早期に学科の枠を越えて学ぶ「チーム医療ふれあい実習」、地域の高齢者に運動・健康相談を行う「KIO元気塾」、自らの看護観を考える「へき地医療体験実習」、教育実習の前に1年かけて教育現場を体験する「学校インターンシップ」など、実際の現場で実践力を磨く独自の教育プログラムが充実している。

5位は10ポイントで京都女子大学と神戸海星女子学院大学がランクイン。
京都女子大学は、2020年に大学創基100周年を迎えた。仏教の教えに基づいた「心の教育」を行い、現代社会が見失いがちな心の問題に目を向け、すべての命を等しく大切にする豊かな心を育んでいる。すべての学部・学科で1年次から少人数のゼミを必修科目で開講する少人数教育を特長とし、専門的な学びを早期から取り入れている。一人ひとりの個性を大切にする丁寧な指導のもとで課題に取り組み、教員や他の学生との対話することで、学生は問題解決能力や多角的な視野を養うことができる。また、キャリア支援においても1年次から多様なキャリア教育科目を設けている。さらに、「キャリア開発センター」では1年次から受けられる個別のキャリアカウンセリングや各種ガイダンス・セミナーを実施している。

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<表の見方>

全国の約2000進学校を対象にアンケートを行い、624校から回答を得た。各項目ごとに5校を選んで順位をつけてもらい、1番目の大学を5ポイント、2番目を4ポイント……として集計した。
設置の※印は国立、◎印は私立、無印は公立を表す。

 

小規模だが評価できる大学ランキング2022(近畿編)


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