改革力が高い大学ランキング2022(近畿編)

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改革力が高い大学ランキング2022(近畿編)

写真=近畿大学

多くの受験生が迷うのが志望校選び。そこで頼りになるのがエキスパートの意見だ。全国の進学校2000校に、進路指導教諭おすすめの大学についてアンケートを行った。各項目5校連記で大学を記入してもらい、最初の大学を5ポイント、次の大学を4ポイント…として集計しランキングを作成した。今回は「改革力が高い大学ランキング(近畿編)」だ。

1位は近畿大学で181ポイント。時代の変化に応える教育・研究環境の改革を進める同大。産学連携での研究にも力を入れ、話題になった近大マグロをはじめ、近大みかんや近大マンゴー、近大キャビアといった「近大ブランド」が次々と生み出された。このような産学連携での取り組みは教育においてもさまざまな分野で展開されている。例えば、薬学部とUHA味覚糖株式会社が取り組む「KISS LABO esportsプロジェクト」では、esportsプレイヤー特有の悩みを解決する新たなサプリメントを開発中だ。また、株式会社近鉄百貨店とは包括連携協定を結び、研究成果である食材を使用したおせちを共同開発した。さらに経営学部のゼミでは、フードロス問題の解決を目指し、完全受注式の弁当販売サービスの実証実験を行っている。

2位は立命館大学で103ポイント。2018年に食マネジメント学部を開設。2019年にはグローバル教養学部を開設、オーストラリア国立大学と提携し、2つの学位が取得できるデュアル・ディグリー・プログラムをスタート。さらに2024年4月には、映像学部との情報理工学部が大阪いばらきキャンパス(大阪府茨木市)へ移転する。デジタルテクノロジーとアートの融合により、既存の経営学部・政策科学部・総合心理学部・グローバル教養学部とともに、関西から世界、そしてサイバー空間へ開かれた分野を超えた教育・研究の新たな価値を発信する拠点として発展させていく予定だ。また、この移転を機に、京都の衣笠キャンパス、滋賀のびわこ・くさつキャンパスにおいても、新時代におけるキャンパス創造と教育・研究の発展を目指す。

3位は京都大学で52ポイント。同大では従来の一般選抜に加えて、「京都大学特色入試」を2016年度入試から全学部・全学科で実施している。この入試では、大学入学共通テストで測られる一定の基礎学力を前提として、高校時代のユニークな活動や成果を重視し、各学部・学科が独自に定める資質や意欲・志などを総合的に評価する。特色入試は一般選抜に比べて女子の志願者・合格者の割合が高く、関東地区からの志願者が多いことも特徴だ。2022年度入試(法学部後期日程を含む)の志願者は854人。合格者数は117人で、募集定員の165人に届かなかった。合格者のうち女子は62人と過半数の53%に達している(同年度の一般選抜では合格者のうち女子が占める比率は20.6%)。

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<表の見方>

全国の約2000進学校を対象にアンケートを行い、624校から回答を得た。各項目ごとに5校を選んで順位をつけてもらい、1番目の大学を5ポイント、2番目を4ポイント……として集計した。
設置の※印は国立、◎印は私立、無印は公立を表す。

 

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