生徒の「自走」で早慶合格が10年で5倍、上理MARCHは今年度も10年間の伸びも全国一。ー朋優学院高等学校

PR 取材・文 雫純平
生徒の「自走」で早慶合格が10年で5倍、上理MARCHは今年度も10年間の伸びも全国一。ー朋優学院高等学校

東京都品川区に所在する朋優学院高等学校は、首都圏の私立進学校では比較的珍しい、中等部を持たない高等学校だけの単独校です。近年、急激に難関大への合格実績を伸ばしている学校の1つで、例えば2025年の大学合格実績を見ると、私大の最難関である早慶(早稲田大・慶應義塾大)への合格者は105人で、10年前と比べると5倍以上に増えています。さらに、人気の高い上理MARCH(上智大、東京理科大、明治大、青山学院大、立教大、中央大、法政大)の私大群について見ると、今年の合格者数は853人、10年前と比べたときの増加数は600人で、いずれも全国トップです。近年の卒業生について見ると、大学への現役合格率はほぼ100%(平均97%)、現役進学率は約90%となっています。

◎は私立、無印は公立の学校であることを示す。
早慶は早稲田大と慶應義塾大の合計。
上理MARCHは上智大、東京理科大、明治大、青山学院大、立教大、中央大、法政大の合計。
合格者は大学公表値で、原則として一般選抜のみ。上智大は特別入試を含み、中央大は推薦等を含む。
大学通信調べ。


生徒の「自走」で早慶合格が10年で5倍、上理MARCHは今年度も10年間の伸びも全国一。ー朋優学院高等学校

生徒の「自走」で早慶合格が10年で5倍、上理MARCHは今年度も10年間の伸びも全国一。ー朋優学院高等学校

生徒の「自走」で早慶合格が10年で5倍、上理MARCHは今年度も10年間の伸びも全国一。ー朋優学院高等学校

ユニヴ・プレス編集部では2020年、2022年と2度に渡り朋優学院の紹介記事を掲載してきました。前回の取材から3年が経過した今、さらに合格実績を伸ばした朋優学院の教育の特徴について、3年生の担任で入試広報主任を務める福元忠先生に、お話を伺ってみましょう。

《過去記事》
2020年9月3日掲載
大学合格実績が大きく伸びている、3年間で難関大学を目指す私立高校単独校‐朋優学院高等学校
(前編)
(後編)
2022年9月2日掲載
「自立と共生」の教育が3年間で大きく生徒を伸ばすー朋優学院高等学校

生徒の「自走」で早慶合格が10年で5倍、上理MARCHは今年度も10年間の伸びも全国一。ー朋優学院高等学校

福元先生とお会いするのはこれで3度目。生徒たちが「自走」できる指導を心がけていると話します。

――難関大の入試には6年制の中高一貫校が有利と言われています。そんな中、3年制の朋優学院では、早慶の合格者が10年で5倍超、上理MARCHは合格者数全国トップと、難関大への合格者が目に見えて増えていますね。合格実績を高めるために、どのような取り組みをされているのでしょうか。

現高1生(25年4月入学)からコース制をアップデートしましたので、まずはそれについてご紹介させてください。1年次は、入試での得点や到達度に合わせてTG(トップ グレード)、AG(アドバンスト グレード)、SG(スタンダード グレード)の3コースに分かれます。従来は「国公立TG」「国公立」「特進」というコース名だったのですが、どのような大学を目指すのかは高校生活を送りながらじっくり考えてほしいという思いから、このようなコース名に変更をしています。

TG、AG、SGの3コースではいずれも、同一の教材やカリキュラムを用いて授業を行います。では、コース間で何が違うかというと、授業の深さが異なってきています。例えば、入試で高い点数を取って合格したTGコースにおいては、授業の進度を早めて演習の時間を多めに確保しているほか、数学の公式1つをとってみても、単に公式そのものを覚えるのではなく、その公式に至る考え方など、本質的な理解を追求して深く教えていきます。

1年次は、高校3年間で最も大切な時期と言えるかもしれません。苦手科目も含め、しっかりと学習習慣と基礎学力を定着させなければいけないからです。2年次に進む前に文理を選択し、続いて志望校や学部・学科を決めていくということに、不安を感じる生徒や保護者も多いことでしょう。本校ではそういった不安を取り除けるよう、定期テストごとに年5回の面談や、学期ごとに保護者対象の進路ガイダンスを実施するなど、個別相談や情報提供に力を入れております。

――2年次以降は、どのようなコース選択になりますか。

面談を繰り返す中で本人の希望を確認しながら、2年次以降のコースを決定していきます。志望校と習熟度別に、東大京大や医学部医学科など最難関を目指す国公立TG、その他の国公立大を目指す国公立AG、理系私大を目指す数理AG、文系私大を目指す中でも習熟度の異なる文系TG文系AGという5コースに再編されていきます。なお、理系私大を目指す場合でも早慶といった難関大を志望する場合は受験科目数が多いため、国公立型で6教科8科目を学べる国公立TGまたは国公立AGで学ぶ必要があります。そのため、数理コースだけはTGが置かれていません。

2年次以降のコース選択は、不適切な選択ができないように模擬試験の成績といった基準こそ設けていますが、面談の中で出てきた本人の希望を重視して決定します。成績順に上から割り振るようなものではありません。

面談ではなるべく、「どうしたい?」「君はどう思う?」という風に、生徒に問いかけ、ともに考えるような進め方をするようにしています。教員はつい、悩んでいる生徒に対して”正解”を言ってしまいたくなるものですが、生徒自身が自分の思いを言語化し、自分の口で語るまでのプロセスを大切にしています。

以前の取材でもお話しましたが、本校の教育理念は「自立と共生」です。本校は面倒見の良い学校だと自負しておりますが、それは手取り足取り教えるようなものではないと考えています。例えば、校内に外部の予備校を招いて早朝や放課後に補習を行うようなことは一切しておりません。コースごとに正規の授業の中で入試に直結する内容の授業を行いつつ、適切に課題を出し管理することで、自分自身で学習に取り組める、いわば受験勉強を「自走」できるような生徒を育てていることが合格実績の向上に繋がっていると思います。自走を始めた生徒に対し、努力の方向が間違わないよう、小まめな面談で軌道修正をしていくところに本校の考える面倒見の良さがあります。

――大学への出願については、どのような指導をしていますか。

本校の受験生の特徴として、総合型選抜や学校推薦型選抜といった年内入試ではなく、国公立、私立ともに一般選抜での受験を希望する割合がとても高くなっています。ですから、第一志望はもちろん、併願校選びも大切になってきます。高3の冬には保護者も交えて30分~1時間程度の時間をかけて面談を行い、本人の希望や学力などを見ながら細かく出願プランを練っていきます。

最終的には浪人を選択することもありますが、その場合でも自分の立ち位置を分かった上で浪人生活に入ってほしいという思いがあります。合格を1つも取れず、仕方なく浪人するというケースは決して起きないようにしています。全員が必ずどこかの大学の合格を勝ち取った上で、さらにステップアップを目指して浪人する卒業生は、難関国公立大志望者を中心に毎年1割程度います。結果として、近年の卒業生全体で、現役での合格率はほぼ100%(平均97%)、現役での進学率は90%程度となっています。

――理系私大を目指す数理AGで行っている「理数探究」の取り組みにも関心があります。これはどのようなものですか。

簡単に言うと「好きなことを極める」というもので、数理AGを選択した2年生は必修、3年生は希望者のみ履修可としています。物理、化学、生物、数学、数理モデル、プログラミングのうちから1つ好きなものを選び、その専門教科の担当教員のもとで1年間かけて研究をし、発表までを行います。理数探究の時間は週に2時間ですが、担当教員のサポートの下、多くの生徒が放課後や休日を使って自主的に調べ物や実験などを行っています。研究テーマの例としては、生物探究では「イカの発光細菌を用いた培養実験」など。私もこの研究発表を見たのですが、よく1年間でここまで深く調べられるなと、大変驚きました。生徒たちの頑張りから、我々教員側も良い刺激を貰っています。

今は受験勉強の時間との兼ね合いもあり、「理数探究」は数理AGのみとなっています。生徒が自分自身の興味関心を広げられる大変優れたプログラムですので、いつかは文系も含め、全生徒に展開できるようにしたいとは考えています。

――確かに、文系でも面白いテーマが生まれそうなプログラムです。他に、参加型のプログラムにはどのようなものが設けられていますか。

生徒全員が参加できるものでは、キャリア教育として社会人講演研修旅行を実施しています。社会人講演は、弁護士や会計士といった士業の方や、企業に勤める方など、文系理系の偏りが出ないよう様々な分野で活躍している方をお呼びし、講演会を行ってもらうというものです。特に本校の卒業生が登壇した場合ですと、生徒たちも自身のロールモデルとして考えやすいようで、大変好評となっています。

研修旅行は希望制で、1年次は京都、2年次は東北へ赴き、各地域に根差す企業や施設、大学で研修を行います。あえて首都圏から離れてこのような研修を行うのは、日本社会全体を見渡す視野を広げてほしいという思いがあるからです。

その他、本校独自のプログラムとしてはリクルートと本校が共同開発した「US(ユーエス)プロジェクト」があります。このプロジェクト名は、「普遍的な解決」を意味する”universal solution”の頭文字と、「私たち」を意味する”us”に由来します。講義やワークショップを通じて勉強の楽しさを知り、実践的な思考法を学ぶというものです。

これらのプログラムはいずれも大学入試だけを目的にせず、その先、大学での学び社会に出て活躍するところまで見据えたものであることが特徴と言えます。

――難関大合格を目指せるだけでなく、多彩なプログラムが用意されており、充実した3年間を過ごせそうです。課外活動についてはいかがでしょうか。

前回取材に来ていただいたときはまだまだコロナ禍の最中で制約がありましたが、今は様々な学校行事が本来の形でできるようになっています。特に体育祭虹色祭(文化祭)は本校の2大イベントとされており、体育祭は「朋優学院の生徒全員が楽しむ」、虹色祭は「来校した方を楽しませる」をコンセプトに毎回とても盛り上がっています。今年の虹色祭は9月19日からの3日間で、19日が在校生と保護者のみ参加可、20日と21日は一般公開となっています。本校のホームページから来場予約ができますので、関心があればぜひいらっしゃってください。

体育祭、虹色祭ともに、生徒が主体となっていることも大きな特徴です。それも、以前は教員が担当していた体育祭の進行や審判を、今では生徒たちが自主的にやってくれているなど、年々教員側の手がかからなくなってきています。今は、教員の仕事は安全管理と写真撮影だけでしょうか。他に球技大会や合唱コンクールなど、完全に生徒の主催で実施しているイベントも複数あります。

部活動も非常に盛んで、加入率は全体の8割程度となっています。活動日数は週最大4日までを原則としており、生涯を通じた趣味や友人を作るのに適した場として活用している生徒が多いようです。新しいコミュニティを作ることも可能で、まずはサークルから始まり、活動実績によって同好会、部活動と順次昇格していきます。最近では書道サークルが書道同好会になり、鉄道研究同好会が鉄道研究部になりました。顧問となる教員の把握の下で、生徒たちの活動実績が生徒総会で認められるという風に、ここでもやはり生徒が主体となっていますね。

生徒の「自走」で早慶合格が10年で5倍、上理MARCHは今年度も10年間の伸びも全国一。ー朋優学院高等学校
写真=華道部

生徒の「自走」で早慶合格が10年で5倍、上理MARCHは今年度も10年間の伸びも全国一。ー朋優学院高等学校
写真=芸術の選択授業での作品

――「自立と共生」の理念や、生徒が「自走」できる教育というのは、勉強面だけでなく生活面にも活かされていると感じます。最後に、高校選びに迷っている中学生や保護者の方へのメッセージをお願いします。

大人に頼りきりにならず、勉強面でも生活面でも「自走」ができている生徒が増えてきているなと感じます。やっていいことと悪いことの線引きを生徒たちが自分自身で考えられるので、生活指導に手がかからなくなってきています。その分、我々教員陣も学習指導や進路指導に集中でき、また合格実績が上がるという良いサイクルが生まれているように感じます。

もし本校に関心を持っていただけたならば、予約登録が一切不要のオンライン説明会が24時間いつでも見られるようになっていますので、ぜひこちら(オンライン学校説明会サイト「ONLINE for You」)をご覧ください。

実際に足を運んでいただける機会としては、予約制のオープンスクールを6月以降、少なくとも月に1回は設けています。これらを通じて、本校の雰囲気を感じていただければ幸いです。
オープンスクール予約サイト

生徒の「自走」で早慶合格が10年で5倍、上理MARCHは今年度も10年間の伸びも全国一。ー朋優学院高等学校
写真=エントランスには行事や季節に応じた様々な生徒展示があります