2022年学部系統別実就職率ランキング(薬学系)

2022年学部系統別実就職率ランキング(薬学系)

写真=昭和大学

次なる時代に求められる「チーム医療に強い臨床薬剤師」を育成

1位は実就職率99.4%の昭和大・薬学部。創設93年の歴史を持つ昭和大学は、附属8病院は日本最大級の総病床数3,200床以上を誇る。また、学生全員が1年次に富士吉田校舎で全寮生活を行い、学部横断教育を実施。共同生活を送りながら「チーム医療」を理解していくカリキュラムが整っている。薬学部においても、4学部連携のアクティブラーニングや大学附属病院・保険薬局での大学独自の臨床実習などを通してチーム医療の実践力を修得。卒業後も大学院博士課程、薬剤師レジデント制度、生涯研修プログラムなどで臨床薬剤師としての成長をサポート。次代に求められる「チーム医療に強い臨床薬剤師」を育成している。

「親切第一」の教育理念のもと、時代を担う薬剤師・創薬研究者を育てる

2位は実就職率98.9%の星薬科大・薬学部。6年制の「薬学科」では、医療チームの一員として力を発揮できる薬剤師の養成を目指す。医療現場に必要な臨床科目を重視するとともに、学内のモデル薬局を利用した少人数制の事前学習を行うことで、調剤実務や服薬指導などを学習する。4年制の「創薬科学科」では、最新の実験方法や分析・解析方法を学び、1年次から研究室で行う実習では手技を修得するプログラムを設け、早期から理想の研究環境とテーマを探すことが可能。また、薬学の知識を社会でどう生かすかを考える「キャリアプランゼミ」や、企業で現場実習を行うカリキュラムも用意している。

人々の健康と福祉の向上に広く貢献できる薬剤師・薬学研究者を養成

3位は実就職率98.4%の名城大・薬学部。6年制の「薬学科」では、高度な専門知識と応用能力に加え、医療人としての倫理観と使命感を備えた人材育成を目指す。4年生が1年生を指導する「エイジミキシング」では、異なる学生が学び合い、刺激し合うことでモチベーションの維持・向上を図っている。また、アメリカの3大学の薬学部と学術交流協定を締結し、5年生と6年生を中心とした学生が現地で臨床研修に参加。名古屋大学、藤田医科大学、愛知医科大学や安城更生病院などで臨床研究に取り組む「アドバンストコース」を設置するなど、より高度な専門知識と臨床技能を身につけるさまざまな取り組みを展開している。

<表の見方>

医科・歯科の単科大等を除く全国743大学に2022年春の就職状況を調査。558大学から得た回答を基にランキングを作成した。卒業生数が80人未満の小規模な学部、通信教育学部、2部・夜間主コースのみのデータは掲載していない。
各系統は、主に学部名称により分類したため、学科構成や教育の内容が似ていても掲載していないものがある。例えば、法学科をもつ大学・学部でも学部名に「法」が付かない場合、法学系に掲載していないことがある。
実就職率(%)は、就職者数÷(卒業生数-大学院進学者数)×100で算出。同率で順位が異なるのは、小数点2桁以下の差による。大学院への進学者数が未集計の場合、実際の数値が掲載している値より高い場合がある。
文部科学省では、就職率を「就職希望者数に占める就職者の割合」で算出することを推奨しているため、各大学が公表している就職率と異なる場合がある。ここでは文部科学省が用いる「就職率」と区別するため、「実就職率」という表記を用いた。
設置の※印は国立、◎印は私立、無印は公立を示す。大学・学部名は現在の名称で掲載している場合がある。所在地は大学本部の所在地で学部の所在地と異なることがある。

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