2022年学部系統別実就職率ランキング(看護・保健・医療系)

2022年学部系統別実就職率ランキング(看護・保健・医療系)

写真=京都橘大学

看護・保健・医療系1位は、実就職率100%の自治医科大・看護学部、京都橘大・看護学部、神戸女子大・看護学部、安田女子大・看護学部の4大学・4学部が並んだ。このうち3大学を取り上げる。

人類愛と異文化理解の視点から看護を創造的に実践し、社会に貢献する人物を養成

京都橘大・看護学部は、京都の4年制私立大初の看護学部として設置された。知性や感性、倫理観を養い、「人によりそう看護」を創造的に実践できる看護職者を養成している。1年次から少人数クラス制をとっており、早期から担当教員と対話し、自らのキャリアデザインを見据えて進路を決定するため、就職満足度も高いという。また、多様な施設での実習に加え、国際看護や災害看護など専門領域の学習も充実。看護師・保健師・助産師の国家試験受験資格や、養護教諭一種免許状を取得できる科目・課程を設置し、国家試験合格のための国試対策プログラムなど、徹底したサポート体制も整えている。

 

学年の壁を越えた「学びのグループゼミ」で看護師としての総合力を養成

神戸女子大・看護学部は、さまざまな分野の専門看護師として現場に立つ教員のもと、最新の設備で学びながら、各医療機関と連携した質の高い実習を通して実践力を磨く。また、総合女子大学としてのメリットを生かし、看護の知識や技術だけでなく、さまざまな分野を横断的に学べることも特徴だ。1〜4年までの学生が学年の壁を越えて学ぶ「学びのグループゼミ」では、主に実習を通して学んだ「看護の技術」「看護の表現力」「看護の実践力」「コミュニティを育む力」などについて共有し、学び合う。看護師、保健師、助産師それぞれの国家試験受験資格のほか、養護教諭一種免許状の取得ができる。

豊かな人間性と高度な専門知識・技術を備えた看護師を育成

安田女子大・看護学部は、最新機器を備えた施設を活用して、看護師として必要な知識・技術を修得するとともに、疾病の発生、治療、予防といった、人と疾病に関する科目を幅広く学び、社会のニーズに応える質の高い看護師を育成する。看護師、助産師、保健師の各国家試験受験資格のほか、第一種衛生管理者、養護教諭二種免許状の取得が可能。また、管理栄養学科との連携や薬学科目を通して、チーム医療の一員として求められる医療の基礎知識を広く学ぶ。さらに、共通教育科目など、学科の枠を超えて学ぶことで知識と視野を広げ、柔軟な思考力、深い洞察力を養うことができる。

<表の見方>

医科・歯科の単科大などを除く全国743大学に今春の就職状況を調査。555大学から得た回答(8月15日現在)を基に、系統別に学部実就職率上位校を掲載した。卒業生数が80人未満の小規模な学部、通信教育学部、2部・夜間主コースのみのデータは掲載していない。
各系統は、主に学部名称により分類したため、学科構成や教育の内容が似ていても掲載していないものがある。例えば、法学科をもつ大学・学部でも学部名に「法」が付かない場合、法学系に掲載していないことがある。
実就職率(%)は、就職者数÷(卒業生数-大学院進学者数)×100で算出。大学院への進学者数が未集計の場合、実際の数値が掲載している値より高い場合がある。
文部科学省では、就職率を「就職希望者数に占める就職者の割合」で算出することを推奨しているため、各大学が公表している就職率と異なる場合がある。本誌では文部科学省が用いる「就職率」と区別するため、「実就職率」という表記を用いた。同率で順位が異なるのは、小数点2桁以下の差による。
大学名の※印は国立、◎印は私立、無印は公立を示す。大学・学部名は現在の名称で掲載している場合がある。所在地は大学本部の所在地で学部の所在地と異なることがある。

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