2022年学部系統別実就職率ランキング(法学系)

2022年学部系統別実就職率ランキング(法学系)

写真=日本文化大學

人間性とリーガルマインドを備えた警察官・公務員を輩出

法学系1位は実就職率97.5%の日本文化大・法学部だ。法学系単科大学として開学し、道徳観・倫理観や礼儀・作法を身につけた豊かな人間性と、リーガルマインドを養う人格教育を展開。4年間で法を理解し、活用できるレベルに到達するよう少人数での法学教育を行っている。法律専門職を目指す「法律専門職モデル」、刑事政策や危機管理などを学ぶ「警察官・消防官モデル」、公務員に必要な行政法や行政学などを学び、行政書士資格も取得できる「公務員モデル」、簿記や企業経営に不可欠な法律の知識を学ぶ「ビジネス関連法モデル」の4つの履修モデルを設け、学生は自らの目標に向けた学習計画のもとで学ぶ。

 

知的財産を専門的に学び、創造を社会につなげる人材を育成

2位は実就職率96.6%の大阪工業大・知的財産学部。法律を基礎に、知的財産について経済・経営、マーケティング、科学技術など幅広い視点から学ぶことができる国内唯一の学部だ。最難関国家資格の一つである「弁理士」試験合格を在学中に目指す学生を支援する体制があり、5年連続で在学生が合格している(大学院学生を含む)。また、2022年に創立100周年を迎えた伝統に培われた実践教育も特徴。学生自身が考えて行動し、失敗を経験しながら課題解決能力を身につける「PBL(Problem Based Learning)」科目や、学部・学科の枠を越えたプロジェクト活動などの取り組みが、社会からの学生の評価につながっている。

客観的視点と正義感や倫理観を持った、次世代を担う人を育てる

3位は実就職率93.4%の名城大・法学部。同学部では、学生個々の興味・関心や進路に対応する3コース制を採用している。幅広い法分野の基礎を確実に修得する「法総合コース」、公務員などを目指す「行政専門コース」、法の専門職を目指す「法専門コース」に分かれ、専門知識を体系的に身につける。また、1年次から4年次まで少人数の演習科目を設置し、調査・検証・分析するための手法や議論する力を磨きながら、具体的な解決に導くことのできるリーガルマインドを育む。さらに、法的素養と語学力を備えた人材を育てるため、「国際法文化プログラム(英語)」と「アジア法制プログラム(中国語)」を用意している。

<表の見方>

医科・歯科の単科大等を除く全国743大学に2022年春の就職状況を調査。558大学から得た回答を基にランキングを作成した。卒業生数が80人未満の小規模な学部、通信教育学部、2部・夜間主コースのみのデータは掲載していない。
各系統は、主に学部名称により分類したため、学科構成や教育の内容が似ていても掲載していないものがある。例えば、法学科をもつ大学・学部でも学部名に「法」が付かない場合、法学系に掲載していないことがある。
実就職率(%)は、就職者数÷(卒業生数-大学院進学者数)×100で算出。同率で順位が異なるのは、小数点2桁以下の差による。大学院への進学者数が未集計の場合、実際の数値が掲載している値より高い場合がある。
文部科学省では、就職率を「就職希望者数に占める就職者の割合」で算出することを推奨しているため、各大学が公表している就職率と異なる場合がある。ここでは文部科学省が用いる「就職率」と区別するため、「実就職率」という表記を用いた。
設置の※印は国立、◎印は私立、無印は公立を示す。大学・学部名は現在の名称で掲載している場合がある。所在地は大学本部の所在地で学部の所在地と異なることがある。

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