2022年学部系統別実就職率ランキング(国際系)
写真=長野県立大学
グローバルな視野とアントレプレナーシップを持つ地域社会のリーダーを育成
国際系1位は実就職率99.3%の長野県立大・グローバルマネジメント学部。同学部では、アントレプレナーシップ(起業家精神)を身につけ、地域の資源・人材を生かして事業や公共サービスを展開・立案・実行できる地域社会のリーダーとなる人材育成を目指す。グローバルな視野で組織を動かし、変化を生み出すマネジメント力や実践力を養成する「グローバル・ビジネスコース」、広い視野と柔軟な発想で社会や地域の課題解決に挑戦する起業家マインドを養成する「企(起)業家コース」、公共サービスを立案・実行する地域社会のリーダーを育てる「公共経営コース」の3つのコースが用意されている。
2位は、実就職率95.9%の常磐会学園大・国際こども教育学部、3位は実就職率95.7%の金沢大・国際学類が続いた。
海外の5つの大学とのダブル・ディグリー・プログラムが人気
4位は実就職率94.8%の昭和女子大・国際学部。国際学科では、英語+1言語(中・韓・べトナム・独・仏・スペイン)を学び、米国(ボストン)、中国(上海)、韓国(ソウル)、スペイン(マドリード近郊)、ベトナム(ハノイ)いずれかへの留学を原則必修として、実践的運用レベルまで鍛える。英語コミュニケーション学科では、同大の海外キャンパス「昭和ボストン」への留学が原則必修だ。その後は多数の学生が世界各地で認定留学に参加する。さらに、国際学科は上海交通大学(中国)、淑明女子大学校(韓国)、テンプル大学ジャパンキャンパス(米)、クイーンズランド大学(豪)とのダブル・ディグリー・プログラムを展開し、多くの修了者を輩出している。
英語でビジネスを学び、新たなビジネス領域を切り拓く力を育てる
5位は実就職率94.7%の中部大・国際関係学部。6位は、実就職率94.6%の昭和女子大・グローバルビジネス学部が続いた。昭和女子大・グローバルビジネス学部は、企業との協働プロジェクトなどを通してビジネスセンスを磨くビジネスデザイン学科と、日商簿記やファイナンシャル・プランニング技能士などの資格取得を通じてビジネスに不可欠な基礎知識を身につける会計ファイナンス学科がある。ビジネスデザイン学科は海外キャンパス「昭和ボストン」への留学が原則必修、日本の昭和女子大学の敷地内にあるテンプル大学ジャパンキャンパス(米)とのダブル・ディグリー・プログラムも実施している。会計ファイナンス学科は3・4年次にビジネススクール型の授業で事例研究やケースメソッドを行うことが特徴だ。
<表の見方>
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医科・歯科の単科大等を除く全国743大学に2022年春の就職状況を調査。558大学から得た回答を基にランキングを作成した。卒業生数が80人未満の小規模な学部、通信教育学部、2部・夜間主コースのみのデータは掲載していない。
各系統は、主に学部名称により分類したため、学科構成や教育の内容が似ていても掲載していないものがある。例えば、法学科をもつ大学・学部でも学部名に「法」が付かない場合、法学系に掲載していないことがある。
実就職率(%)は、就職者数÷(卒業生数-大学院進学者数)×100で算出。同率で順位が異なるのは、小数点2桁以下の差による。大学院への進学者数が未集計の場合、実際の数値が掲載している値より高い場合がある。
文部科学省では、就職率を「就職希望者数に占める就職者の割合」で算出することを推奨しているため、各大学が公表している就職率と異なる場合がある。ここでは文部科学省が用いる「就職率」と区別するため、「実就職率」という表記を用いた。
設置の※印は国立、◎印は私立、無印は公立を示す。大学・学部名は現在の名称で掲載している場合がある。所在地は大学本部の所在地で学部の所在地と異なることがある。