2022年学部系統別実就職率ランキング(経済系)
写真=大和大学
2023年春、経済データサイエンス(EDS)コースを新設
経済系1位は、実就職率97.5%のノースアジア大・経済学部。「公務員」「金融」「スポーツ経営」の既存の3コースに、2023年4月からは「経済データサイエンス(EDS)」コースが加わる。EDSでは、経済データから課題を解決するための有意義な知見を引き出し、経済運営、企業経営、地域づくりなどに生かすための力を育成。データベーススペシャリスト、応用情報技術者、基本情報技術者などの情報系資格の取得も可能だ。また、同大は公務員志望者に対し、採用試験合格に向けた特別カリキュラムを展開。出題傾向の分析から独自の問題集を使用した講座など、徹底した指導を行っている。
政治行政学科が「政治・政策学科」へリニューアル。定員増へ
2位は、実就職率96.0%の大和大・政治経済学部。同学部では、日本を代表する企業30社の経営陣による実学講座を実施。経営戦略や仕事に関する考え方など実践的な話を1年次から聞くことで、職業観や問題意識を早期から醸成する。2022年3月卒業生は、東証1部上場企業へ学生全体の約32%が、従業員5000人以上の大企業へは約27%が就職を決めた。
なお、2023年4月には政治行政学科が「政治・政策学科」へリニューアルし、学部定員を120人から180人に増員。政治学、政策学、経済学、経営学の4専攻を新たに開設し、より専門的な学びを提供する。
1年次からのゼミなど、4年間を通して少人数教育を徹底
3位は実就職率95.4%の富士大・経済学部、4位には実就職率94.9%の名城大・経済学部が続いた。名城大・経済学部は、経済学科と産業社学科の2学科制。少人数教育を徹底し、1年次からゼミナールを設置。学生主体で運営されるゼミでの活動を通して、自分の意思を伝え、相手の思いを的確に把握するコミュニケーション能力を養う。また、学術的交流の場として「レポートフェスティバル」も実施している。また、交換留学やアメリカ・イギリスなどで実施する「国際フィールドワーク」など、グローバルな環境での学びを充実させるとともに、海外での業務経験を持つ教員が指導にあたっている。
<表の見方>
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医科・歯科の単科大等を除く全国743大学に2022年春の就職状況を調査。558大学から得た回答を基にランキングを作成した。卒業生数が80人未満の小規模な学部、通信教育学部、2部・夜間主コースのみのデータは掲載していない。
各系統は、主に学部名称により分類したため、学科構成や教育の内容が似ていても掲載していないものがある。例えば、法学科をもつ大学・学部でも学部名に「法」が付かない場合、法学系に掲載していないことがある。
実就職率(%)は、就職者数÷(卒業生数-大学院進学者数)×100で算出。同率で順位が異なるのは、小数点2桁以下の差による。大学院への進学者数が未集計の場合、実際の数値が掲載している値より高い場合がある。
文部科学省では、就職率を「就職希望者数に占める就職者の割合」で算出することを推奨しているため、各大学が公表している就職率と異なる場合がある。ここでは文部科学省が用いる「就職率」と区別するため、「実就職率」という表記を用いた。
設置の※印は国立、◎印は私立、無印は公立を示す。大学・学部名は現在の名称で掲載している場合がある。所在地は大学本部の所在地で学部の所在地と異なることがある。