面倒見が良い大学ランキング2023(女子大学編)
写真=昭和女子大学
多くの受験生が迷うのが志望校選び。そこで頼りになるのがエキスパートの意見だ。全国の進学校2000校に、進路指導教諭おすすめの大学についてアンケートを行った。各項目5校連記で大学を記入してもらい、最初の大学を5ポイント、次の大学を4ポイント…として集計しランキングを作成した。今回は「面倒見が良い大学(女子大学編)」だ。
1位は昭和女子大学で66ポイント。同大の面倒見の良さは、キャリア支援においてもその力を発揮している。2022年度卒業生の実就職率は94.6%。卒業生1000人以上の大学では全国第12位、私立大学としては全国第9位にランクインした。キャリア教育は1年次から始まり、4年間を通して生き方・働き方を設計する力を身につける。キャリア支援プログラムでは、就職活動支援講座や個別面談・ライティング・サポートを実施。2022年度の面談件数は8,723件で、進路・就職にかかわる相談から書類の添削、面接対策まで、多様な相談や指導にあたっている。また、社会人女性約370人が登録する「社会人メンター制度」では、幅広い職種や年齢層のメンターが学生の相談相手となるなど、独自のサポート体制を整えている。
2位は津田塾大学で46ポイント。2023年の著名400社実就職率ランキングでは、全国の女子大で1位にランクイン。教職員だけでなく進路を決めた4年生や卒業生も含め、大学全体で学生をサポートするキャリア支援が特徴だ。年間を通じて行う支援プログラムは、学生のニーズや採用状況などを考慮し、多様な進路に対応。公務員採用試験対策講座やマスコミ講座など、多くのガイダンスや講座を開催している。また、小平・千駄ヶ谷の両キャンパスにキャリア・センターを設置し、さまざまなキャリアに関する情報を提供するほか、キャリアカウンセラーが学生生活や卒業後の進路などの相談にも応じている。学生の能力や適性、希望をしっかりと理解した上で、学生自身が自らの進路を決定できるようにサポートしている。
3位は東京女子大学で45ポイント。1918年の開学以来、キリスト教の精神に基づくリベラルアーツ教育を柱に、学生一人ひとりを大切に育て、「自立した知性」を育む学びを展開してきた。授業は少人数のクラスが基本だ。研究発表を行う演習形式の授業を通して、さまざまな意見と向き合い、協働して問題解決に当たるなど、自ら学び考える力を養う。2024年度からは、2年にわたる教学改革を実施。新設する「知のかけはし科目」では、異なる学問領域の教員2人によるチーム・ティーチングを導入し、教員同士が一つの課題について議論を交わしながら、学生とアクティブに学び合う。これにより、文系・理系の枠組みや、さまざまな専門領域の壁を越えて、真に学際的な学びが実現する。
<表の見方>
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全国の約2000進学校を対象にアンケートを行い、645校から回答を得た。各項目ごとに5校を選んで順位をつけてもらい、1番目の大学を5ポイント、2番目を4ポイント……として集計した。
学校名の※印は国立、◎印は私立、無印は公立を表す。