面倒見が良い大学ランキング2023(全国編)
写真=金沢工業大学 数理工教育研究センター
多くの受験生が迷うのが志望校選び。そこで頼りになるのがエキスパートの意見だ。全国の進学校2000校に、進路指導教諭おすすめの大学についてアンケートを行った。各項目5校連記で大学を記入してもらい、最初の大学を5ポイント、次の大学を4ポイント…として集計しランキングを作成した。今回は「面倒見が良い大学ランキング(全国編)」だ。
1位は金沢工業大学で380ポイント。独自の問題発見解決型教育「プロジェクトデザイン教育」を軸に、高い教育力で学生を育成する大学だ。近年は「社会実装型の教育・研究」に力を入れており、大学で得た知識を社会で生かしていく経験を重視。実社会の人々と協働する機会を数多く用意することで、「自ら考え行動する技術者」への成長を後押しする。学生の学びたい気持ちや疑問にこたえるサポート体制も充実。基礎的な数学や理科に関する学習支援を行う「数理工教育研究センター」では、授業や自学自習で分からなかった点について個別指導を受けられる。24時間365日使用できる自習室や、チーム学習に使用できる「CDIOイノベーション&デザインスタジオ」など、充実した施設・設備も魅力だ。
2位は東北大学で278ポイント。教育力が重要な指標となるタイムズ・ハイヤー・エデュケーション(THE)の「日本大学ランキング2023」の総合ランキングでは、4年連続で1位を獲得。学部を越えた横断的な融合研究を特徴とする研究型大学としての一面だけでなく、「教育充実度」や「企業から見た教育成果」などでも高い評価を得ている。2022年度からスタートした新しいカリキュラムでは、現代的なリベラルアーツを学ぶ「挑創カレッジ」や、文理融合の少人数クラスで実施される研究型・課題解決型授業「学問論演習」など、意欲ある学生が文理や専門分野を越えて段階的に学修を深められる仕組みを導入。最先端の研究に裏打ちされた多様な科目が学生の挑戦を支え、創造力を伸ばしている。
3位は武蔵大学で166ポイント。同大は「ゼミの武蔵」ともいわれるように、創立時から「ゼミ(ゼミナール)」を中心とした「自ら調べ自ら考える」力を養う、徹底した少人数教育を行う大学だ。グローバル教育や、データサイエンスなどの文理融合教育にも力を入ている。少人数ならではの面倒見の良さは就職支援にも表れており、就職活動が本格化する3年次には全員に個別面談を実施。本番さながらの模擬面接が行われる就職支援プログラム「武蔵しごと塾」や、卒業生との他業種交流会なども活用しながら、学生一人ひとりに合わせた支援を行っている。また、2022年新設の11号館にはラーニングコモンズやグループスタディルームが設置され、学生がキャンパス内で有意義に過ごせる環境も充実している。
<表の見方>
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全国の約2000進学校を対象にアンケートを行い、645校から回答を得た。各項目ごとに5校を選んで順位をつけてもらい、1番目の大学を5ポイント、2番目を4ポイント……として集計した。
学校名の※印は国立、◎印は私立、無印は公立を表す。
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