グローバル教育に力を入れている大学ランキング2023(九州編)

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グローバル教育に力を入れている大学ランキング2023(九州編)

写真=立命館アジア太平洋大学

多くの受験生が迷うのが志望校選び。そこで頼りになるのがエキスパートの意見だ。全国の進学校2000校に、進路指導教諭おすすめの大学についてアンケートを行った。各項目5校連記で大学を記入してもらい、最初の大学を5ポイント、次の大学を4ポイント…として集計しランキングを作成した。今回は「グローバル教育に力を入れている大学ランキング(九州編)」だ。

1位は立命館アジア太平洋大学で358ポイント。学生の約半数が世界102カ国・地域から、教員の約半数が世界23カ国・地域から集う同大では、言語や文化、価値観などが異なる者同士、授業や日々の生活で交流し、違いを認め合う体験を通しながら学んでいる。日本語と英語で授業を行う日英二言語教育を導入しており、日本語基準で入学した学生は、英語で開講される科目を卒業までに20単位以上修得する。そのため、高校で身につけた英語力を国際社会で通用するレベルに高めることが可能だ。また、オンラインを活用した「Global Learning On-Campus」を導入。世界で活躍する卒業生の話や研究者の授業を聞くなど、世界をフィールドに学びを深めることができる。



2位は九州大学で31ポイント。国際社会のリーダーとなる人材を輩出するため、海外で研究活動を経験する研究留学の促進や、20の協定校とのダブル・ディグリープログラムの実施に力を注いでいる、また、新たに海外の大学と共同で学位を授与するジョイント・ディグリープログラムの設置に向けて準備を進めている。同大の人間環境学府と釜山大学校(韓国)の博士課程におけるジョイント・ディグリープログラムの設置を文部科学省に申請中で、都市・環境分野において共同で人材を育成していくことを目指している。また、イスラエルのヘブライ大学イェルサレム校とオンラインで双方向型の授業を行うCOIL型教育を実践するなど、さまざまなネットワークを活用した多様な取り組みを促進していく予定だ。

3位は福岡女子大学で29ポイント。1年次の全員が「国際学友寮なでしこ」で生活する全寮制教育を実施。日本人学生と留学生の3〜4人のユニットで生活し、異文化を理解し自立するための基礎力を身につけながら、コミュニケーション力を養う。海外の協定先は24カ国・地域の35大学・学部にのぼり、交換留学や語学・文化研修、海外体験学習など、長期・短期のさまざまな海外留学プログラムを用意。学生の約75%が卒業までに海外留学を経験している(コロナ禍前実績)。また、全学科必須の「学術・キャリア英語プログラム」や、留学疑似体験プログラム「English Village」、学生主体の語学学習イベントなどを通して、世界に通用するコミュニケーション能力を磨いている。



4位は西南学院大学で17ポイント。1971年に全国に先駆けて国際交流を開始し、現在は世界32カ国105大学と国際交流協定を結び、交換留学をはじめ、短期語学研修や将来のキャリアに直結するキャリアアップ研修など、多種多様な国際交流プログラムを提供している。学内では言語教育センターによる語学教育に加え、海外からの留学生と交流できるさまざまなプログラムを実施。留学生と日常的に交流できる「グローバル・スチューデント・ラウンジ」や、外国語教員による個別指導や外国語の無料プログラムがある「言語教育センター」を設置している。このほか、授業は習熟度に応じた少人数制を採用し、全学部の学生が生きた言語を習得できるようサポートしている。

<表の見方>

全国の約2000進学校を対象にアンケートを行い、645校から回答を得た。各項目ごとに5校を選んで順位をつけてもらい、1番目の大学を5ポイント、2番目を4ポイント……として集計した。
学校名の※印は国立、◎印は私立、無印は公立を表す。

 

グローバル教育に力を入れている大学ランキング2023(九州編)

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