就職に力を入れている大学ランキング2022(関東・甲信越編 東京は除く)
写真=千葉商科大学で行われたアライアンス企業との学内イベント
多くの受験生が迷うのが志望校選び。そこで頼りになるのがエキスパートの意見だ。全国の進学校2000校に、進路指導教諭おすすめの大学についてアンケートを行った。各項目5校連記で大学を記入してもらい、最初の大学を5ポイント、次の大学を4ポイント…として集計しランキングを作成した。今回は「就職に力を入れている大学ランキング2022(関東・甲信越編 東京は除く)」だ。
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1位は千葉工業大学と千葉商科大学が10ポイントで並んだ。
千葉工業大学は、「クラス担任制」を敷いており、3・4年次には担任教員が就職に関する指導を行う。また、自らの個性を生かした人生の選択ができるよう、自己理解を深め、社会で活躍するために必要な能力を理解した上で学生生活の目標・目的を明らかにし、自らのキャリアデザインを描けるよう指導している。実際の就職活動では、「就職・進路支援部」にプロのキャリアカウンセラーが常駐しており、個別相談のほか履歴書やエントリーシートの添削、所属学科に合わせた具体的なアドバイスを受けられる。学内企業説明会には約1000社の企業が参加、各種ガイダンスやセミナー、対策講座は年間約1900回開催するなど、入学直後からさまざまなプログラムで学生を支援している。
千葉商科大学は、「キャリア教育」「就職支援プログラム」「企業との連携」を3つの柱に、1年次からきめ細かなキャリアサポートを実践。学生の採用に積極的な約930の企業のネットワーク「CUCアライアンス企業」との取り組みもその一つで、インターンシップや各種キャリアイベントなど各企業と強いパートナーシップを組みながら、魅力ある人材を育成している。また、大学独自の就職マッチングサイト「me R AI(みらい)」は、企業と学生が情報を共有することで効果的・効率的にマッチングできる場となっている。会計教育の実践の場でもある「瑞穂会」では、日商簿記検定取得や税理士を目指す学生を徹底サポート。学内にいながら専門学校に匹敵する支援体制が整えられている。
3位は神奈川大学で9ポイント。1年次から正課授業に「キャリア形成科目」を組み込み、社会が求める「自己発見力」「自己実現力」「問題解決力」「対人関係力」「自己表現力」の5つの力を育成。また、国内外で就業体験ができる「インターンシップ」も正課科目とし、単位認定もしている。年間を通じて自己PR、企業研究や面接試験対策など実践的な講座を多数開講するとともに、個別の就職相談や模擬面接、進学・留学相談など、きめ細かなサポートを行っている。大学独自の就職支援サイト「KUキャリアナビ」では、セミナーやキャリア相談の予約ができるほか、さまざまな情報収集が可能。また、在学時に取得できる約30の資格取得制度や資格教育課程(教職・学芸員・社会教育・日本語教員養成)も用意している。
4位は白鷗大学で6ポイント。教員や公務員志望の学生が多い同大では、各志望者を支援する環境が整っている。教員志望者には、教育実習の前から教育の現場を体験できる制度「スクールサポート」を用意。地域の小中学校で現場教員の指導のもと、週1~3回程度、児童や生徒の学習活動や部活動などの支援をするもので、2年次から参加できる。「教職支援室」には公立校の管理職や教育委員会指導主事の経験者を教職支援アドバイザーとして配置し、教職教養の補習や論作文の書き方、個人面接や模擬授業など実践的な指導を行っている。公務員を目指す学生には「公務員試験対策講座」を開講。国家・地方上級、市町村職員、警察官・消防の3コースがあり、実践的な内容を学ぶことができる。
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<表の見方>
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全国の約2000進学校を対象にアンケートを行い、624校から回答を得た。各項目ごとに5校を選んで順位をつけてもらい、1番目の大学を5ポイント、2番目を4ポイント……として集計した。
設置の※印は国立、◎印は私立、無印は公立を表す。