面倒見が良い大学ランキング2022(東京編)

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面倒見が良い大学ランキング2022(東京編)

写真=武蔵大学のラーニングコモンズ

多くの受験生が迷うのが志望校選び。そこで頼りになるのがエキスパートの意見だ。全国の進学校2000校に、進路指導教諭おすすめの大学についてアンケートを行った。各項目5校連記で大学を記入してもらい、最初の大学を5ポイント、次の大学を4ポイント…として集計しランキングを作成した。今回は「面倒見が良い大学ランキング(東京編)」だ。

1位は武蔵大学で111ポイント。13年連続で東京1位となった。開学以来、4年間必修のゼミを中心とした少人数教育で「ゼミの武蔵」として知られている。1ゼミあたりの学生数は約12人。少人数のため教員や他の学生との距離が近く、積極的に発表や対話をすることで学びに対する主体性が育まれる。また、語学をはじめ他の授業もゼミ形式のものが多く、キャリア支援においても、ゼミ形式のグループディスカッションなど独自のプログラムで、学生が自らの進路を主体的に考え、選択できる体制を整えている。2022年には新たに国際教養学部を開設し、新棟「大学11号館」が完成。授業のない日曜祝日も利用できる「ラーニングコモンズ」などを設置し、学生の研究活動を支援する環境づくりを進めている。

2位は明治大学で73ポイント。文系7学部・理系3学部の計10学部28学科を擁し、学生数も学部生だけで3万人を超える同大だが、全学部の授業科目のうち、履修人数が30人未満の科目数が57%(2020年度)と、大規模ながらも少人数教育を実現。10〜20人程度で行われるゼミ形式の授業も1・2年次から開始し、コミュニケーションやプレゼンテーションのスキルを高めることができる。また、コロナ禍では5億円規模の「緊急学生支援金」の給付など総額21億円の経済支援を実施。さらに感染症の拡大や自然災害発生時の学生支援や教育活動維持を目的に、10億円規模の通称「学生緊急支援ファンド」を創設するなど、キャリア支援だけにとどまらない手厚い支援が評価されている。

3位は東京理科大学で62ポイント。創立当時からの「実力主義」を貫き、現在も指定科目の単位取得を進級の条件とする「関門制度」がある。これは専門的な研究を行う上で堅固な基礎知識が必須であるという考えによるもので、学生を振り落す制度ではなく、学生を真剣に育てる制度だ。また「基礎をしっかり身につけることにより、応用への道に通じる」という考えにより基礎教育を重視。講義と演習を組み合わせたカリキュラムで、基礎学力の養成を徹底している。さらに、実験が多いことも同大の特徴。講義で得た知識を実験で活用することで学びを深め、実践的なスキルを磨くことができる。こうした「講義と実験の効果的な連動」は、研究室配属後に求められるスキルを着実に育てている。

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<表の見方>

全国の約2000進学校を対象にアンケートを行い、624校から回答を得た。各項目ごとに5校を選んで順位をつけてもらい、1番目の大学を5ポイント、2番目を4ポイント……として集計した。
設置の※印は国立、◎印は私立、無印は公立を表す。

 

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