教育力が高い大学ランキング2022(東京編)

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教育力が高い大学ランキング2022(東京編)

写真=東京理科大学

多くの受験生が迷うのが志望校選び。そこで頼りになるのがエキスパートの意見だ。全国の進学校2000校に、進路指導教諭おすすめの大学についてアンケートを行った。各項目5校連記で大学を記入してもらい、最初の大学を5ポイント、次の大学を4ポイント…として集計しランキングを作成した。今回は「教育力が高い大学ランキング(東京編)」だ。

1位は東京大学で464ポイント。前期課程では、英語教育においても学生の主体的な学びを重視する実践的なプログラムを実施している。学術的な文章作成能力を養う少人数教育として、理科生向けの「ALESS」と、文科生向けの「ALESA」のほか、英語で論理的かつ流暢に議論ができるようなスピーキング力の養成を企図した「FLOW」を開講。これらは全て必修科目であり、全学生がグローバル社会に対応する能動的な英語運用能力の修得を目指す。また、異なる言語・文化の環境に触れ、国際交流の現場を体験し、グローバルな視野を養うことを目標とした「国際研修」も用意。この授業は必ずしも高度に専門的なものではなく、リベラルアーツ教育の「総合的な知」の構築を目指す内容となっている。

2位は東京理科大学で116ポイント。同大では、真に実力を身につけた学生のみを卒業させるという伝統の「実力主義」を、新たに「未来を拓く実力」と再定義した。創立140周年を迎えた2021年には、教養の普遍的な価値を再認識しつつ時代に応じた教育・研究と地域貢献を行うための新組織として、「教養教育研究院」を設立。2022年度からは「TUSくさび形教養教育カリキュラム」をスタートさせた。これは、一般教養科目を5つのカテゴリーに分け、4年間を通じて教養教育と専門教育双方を履修できるプログラム。自らが受けている専門教育を俯瞰的に眺め、その意義を社会や文化・歴史の文脈の中に置くとともに、生涯教育として人としての幅を広げていくことを目指している。

3位は早稲田大学で106ポイント。同大では、文理を問わずデータサイエンス教育を重視し、全学共通の「基盤教育」をはじめ、学部学科に応じた文理融合型の学びを推進。特に注目したいのは、ビッグデータの解析や統計学を扱う「データ科学入門」だ。2017年に「データ科学センター」を開設し、グローバルエデュケーションセンターと連携して独自の「データ科学認定制度」を整備した。これは、履修者のデータサイエンスに関する能力を保証するために4つの級を設置し、学生の興味・関心に合わせて学ぶ機会を提供し、要件を満たした学生には証明書を交付するというもの。こうした「データ科学入門」をはじめとするデータ科学関連科目は、1学年約8900名の学生のうち、約5900名が履修している。

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<表の見方>

全国の約2000進学校を対象にアンケートを行い、624校から回答を得た。各項目ごとに5校を選んで順位をつけてもらい、1番目の大学を5ポイント、2番目を4ポイント……として集計した。
設置の※印は国立、◎印は私立、無印は公立を表す。

 

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