入学後、生徒を伸ばしてくれる大学ランキング2022(東京編)

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入学後、生徒を伸ばしてくれる大学ランキング2022(東京編)

写真=東京理科大学

多くの受験生が迷うのが志望校選び。そこで頼りになるのがエキスパートの意見だ。全国の進学校2000校に、進路指導教諭おすすめの大学についてアンケートを行った。各項目5校連記で大学を記入してもらい、最初の大学を5ポイント、次の大学を4ポイント…として集計しランキングを作成した。今回は「入学後、生徒を伸ばしてくれる大学ランキング(東京編)」だ。

1位は東京大学で160ポイント。同大では、大学での学びを社会課題につなげる実践力を涵養する機会として、海外や実社会での多様な体験型プログラムを構築。その一つ「体験活動プログラム」では、数日から1カ月、国内外のさまざまな場所でボランティアや就労体験、地域活動、フィールドワークに参加し、異なる生活や文化、価値観に触れる。また、「フィールドスタディ型政策協働プログラム」は、社会的課題にチャレンジするリーダー人材の育成を目的に、地方自治体の協力のもと実施。現場からの課題に対し、現地で体験を積みながら考えるとともに、学内のあらゆるリソースを活用し解決の糸口を探るなど、現地と大学を行き来しながら1年をかけて課題解決のための提案を行う。

2位は東京理科大学が142ポイント。1881年設立の東京物理講習所を起源に、私学随一の理工系総合大学へと発展した同大。「実力主義」の伝統のもと、卒業生は理数系教員、技術者、研究者として、国内外の科学・技術の発展に貢献してきた。2022年は卒業生数4,000人以上の大学の中で実就職率第1位に。伝統的に教員や公務員になる学生も多く、各種対策講座や模擬試験などのサポート体制も万全だ。また、研究の道に進む学生が多いのも特徴で、2021年度は学部卒業生の49.6%が大学院に進学した。近年はAI人材育成にも力を入れ、学部横断型の「データサイエンス教育プログラム」を2019年度から全学的に実施するなど、現代社会に求められる高い実力を持つ人材の育成に取り組んでいる。

3位は武蔵大学で39ポイント。全学生が学ぶ「ゼミ」を中心とした少人数教育が伝統の同大は、2022年4月に「国際教養学部」を開設した。「経済経営学専攻」は、同大の学位と並行してロンドン大学の経済経営学士号の取得を目指す「パラレル・ディグリー・プログラム」を軸に、日本にいながら世界水準の経済・経営学の知見を身につけ、高い英語力と教養、統計分析の手法を備えたグローバルに活躍できる人材を育成する。「グローバルスタディーズ専攻」は、国境を越えて人や情報が行き交う現代を見据え、高度な語学力を養い、国際関係、コミュニケーション、文化の側面から学際的に学びを深める。さらに留学や異文化体験を通して、地球規模の課題と向き合うグローバルリーダーを育成する。

4位は産業能率大学で37ポイント。同大では、自身のよりよいキャリアについて、4年間かけて学ぶ「キャリア設計・支援プログラム」や、教員とキャリアセンター職員が一体となって学生をサポートする「ダブルサポート体制」を導入している。社会人教員が多いことも特徴で、約7割の教員が企業出身者であり、学生は教員を通して仕事や企業について理解を深め、社会人としてのマインドを身につけることができる。2022年からはマーケティング学科で「マーケティング・イニシアティブ」がスタート。これは「ゼロからイチを創り上げる」をキーワードに、学生が各界のプロと連携しながら課題解決に挑む超実践型PBL。こうした先進的な取り組みが、自主的に学ぶ学生を育て、成長を後押ししている。

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<表の見方>

全国の約2000進学校を対象にアンケートを行い、624校から回答を得た。各項目ごとに5校を選んで順位をつけてもらい、1番目の大学を5ポイント、2番目を4ポイント……として集計した。
設置の※印は国立、◎印は私立、無印は公立を表す。

 

入学後、生徒を伸ばしてくれる大学ランキング2022(東京編)


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