学習塾が勧める中高一貫校ランキング2020
入学時の偏差値に比べ、大学合格実績が高い中高一貫校

中学・高校情報 大野 香代子
学習塾が勧める中高一貫校ランキング2020 入学時の偏差値に比べ、大学合格実績が高い中高一貫校

写真=青稜中学校・高等学校の「Sラボ」

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首都圏では中学受験人気が継続している。しかし、今はコロナ禍で学校の情報が思うように入手できない。そこで役立てたいのがエキスパートの意見だ。首都圏の学習塾にアンケートを実施し、268学習塾の塾長、教室長から回答を得た。項目別に学校を5校連記で記入してもらい、最初の一貫校を5ポイント、次を4ポイント…として集計した。今回は「入学時の偏差値に比べ、大学合格実績が高い中高一貫校」だ。

「入学時の偏差値に比べ、大学合格実績が高い」のトップは京華で、11年連続だ。2位は青稜、3位は大宮開成で、続いて常総学院、聖徳学園だった。

京華の町田英幸校長は「成績が伸びない生徒は家で勉強していないことが多い。放課後に補習し、予備校に行かないで、学校の中で学習は完結するようにしています。受験に向けても、高校3年生の補習は1週間でレベル別に37講座あり、夏期講習は中1から高3まで用意しています」と話す。

2020年春は、東京工業大、東北大、千葉大などに現役合格、早慶上理(早稲田大、慶應義塾大、上智大、東京理科大に合計13人、GMARCH(学習院大、明治大、青山学院大、中央大、法政大)に合計58人合格した。

青稜は、放課後に自習室で学習を行う「Sラボ」という自学自習システムを用いて、早期から学習習慣を身につけさせている。学習計画の立案、進度の確認、定期面談などを専任の講師が指導する。授業の復習や予習などを学校にいる間に終わらすことが可能だ。進学指導では「個への対応」を重視し、生徒個別の学力と進路希望に応じた指導を行っている。その結果、難関大に挑戦する生徒が増え、実績を伸ばしている。20年春は国公立大は東京工業大1人、東京外国大と千葉大に各3人、北海道大2人などに合格。難関私立大では早稲田大に28人、慶應義塾大に14人、上智大に21人、東京理科大に40人が合格した。GMARCH合格者の合計は240人だった。

大宮開成は10年前と比べると、東大が0→2人、北海道大0→5人、東北大0→8人、慶應義塾大4→29人、早稲田大22→37人と合格実績を伸ばしている。そのほか東京理科大に68人、明治大に84人、立教大に88人、中央大に98人、法政大に132人が合格。中でも、法政大は全国トップの実績で、立教大4位、中央大は5位とベスト5入りだ。最近は難関私立大に強いだけでなく、国公立大合格者数も増加傾向だ。

<表の見方>

首都圏の学習塾にアンケートを実施し、268学習塾の塾長、教室長から回答を得た。項目別に学校を5校連記で記入してもらい、最初の一貫校を5ポイント、次を4ポイント…として集計した。
※印は国立、無印は公立、◎印は私立を表す

学習塾が勧める中高一貫校ランキング2020 入学時の偏差値に比べ、大学合格実績が高い中高一貫校