面倒見が良い大学ランキング2022(北陸・東海編)
写真=名古屋商科大学
多くの受験生が迷うのが志望校選び。そこで頼りになるのがエキスパートの意見だ。全国の進学校2000校に、進路指導教諭おすすめの大学についてアンケートを行った。各項目5校連記で大学を記入してもらい、最初の大学を5ポイント、次の大学を4ポイント…として集計しランキングを作成した。今回は「面倒見が良い大学ランキング(北陸・東海編)」だ。
1位は金沢工業大学で297ポイント。全国編ともに18年連続トップとなった。同大では、学生の学びたい意欲を大学全体で応援するさまざまなサポート体制がある。ものづくりの拠点「夢考房」には、最新の工作機械や巨大な屋内試走スペースを完備。「夢考房プロジェクト」をはじめ、日々の課題・研究や自由な創作活動など、授業で学んだ知識を生かした活動が行われている。また、特定の入試を受験することで「特別奨学生制度(リーダーシップアワード)」に応募できる制度を用意。国立大学標準額との差額を給付する「スカラーシップフェロー」と、年額25万円を給付する「スカラーシップメンバー」の2種があり、最長で4年間継続して給付を受けることができる。
2位は名古屋商科大学で33ポイント。同大は「開拓者精神」と「師弟同行」を教育の基本姿勢とし、セミナー教育を重視するとともに、個々の学生の状況を的確に把握し、丁寧に支援する体制を整えている。1年次から始まる就職支援では、すべての学生の就職活動状況を把握するために独自のデータベースを活用し、入学後から個別支援を実施。面接練習に特化した「就職研修会」、自己分析を極める「納得内定ゼミ」、国内外での「インターンシップ」など多様なプログラムを積極的に行い、就職決定率・就職先満足度ともに高い実績を誇っている。また、大学独自の豊富な奨学金制度を整備し、意欲ある学生や努力して結果を出した学生を経済面でも支援している。
3位は福井大学で17ポイント。4位は大同大学が15ポイントでランクイン。
大同大学は、2009年に大同工業大学から名称変更。工学部と情報学部の2学部に、7学科を有している。同大では初年次教育に力を入れており、1年次には「ファースト・イヤー・セミナ」「アカデミックセミナ」「基礎セミナ」の3つの必修科目において、大学で学ぶための基礎的なスキルを身につけ、4年間の学びに向けた基礎固めを行う。また、入学直後に英語、数学、理科のテストを受け、学生の理解度を把握した上で習熟度別のクラス編成を実施。すべての科目に「学修到達目標」を設定し、教員と学生との間でそれぞれの科目で何を学び、どのような力を身につけるのかを共有する。また、1人の学生に主指導教員、副指導教員が2名体制できめ細かく指導・支援を行う「指導教員制度」を採用している。
<表の見方>
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全国の約2000進学校を対象にアンケートを行い、624校から回答を得た。各項目ごとに5校を選んで順位をつけてもらい、1番目の大学を5ポイント、2番目を4ポイント……として集計した。
設置の※印は国立、◎印は私立、無印は公立を表す。