小規模だが評価できる大学ランキング2022（北陸・東海編）

ランキング 2023.05.01

写真＝静岡文化芸術大学

多くの受験生が迷うのが志望校選び。そこで頼りになるのがエキスパートの意見だ。全国の進学校2000校に、進路指導教諭おすすめの大学についてアンケートを行った。各項目5校連記で大学を記入してもらい、最初の大学を5ポイント、次の大学を4ポイント…として集計しランキングを作成した。今回は「小規模だが評価できる大学ランキング（北陸・東海編）」だ。

1位は金沢工業大学で78ポイント。同大独自の「プロジェクトデザイン教育」は、問題発見から解決にいたる過程・方法をチームで実践しながら学ぶ全学生必修のプログラム。学生は5〜6人でチームをつくり、AIやIoTを活用しながら、何が社会で必要とされているのかを考え、自分たちで創り出したアイデアを具体化し、実験、検証、評価を行う。このほか、学部横断で社会問題の解決を目指す「クラスター研究室」など、学部学科の枠を超えて学ぶことに加え、研究者や行政関係者、地域住民、外国人などが授業や研究に参画して学生とともに学び合う「世代・分野・文化を超えた共創教育」を推進。さまざまな背景を持つ人々との「教え合い」や「学び合い」を重視している。

2位は富山県立大学で19ポイント。3位は静岡県立大学で12ポイント。4位は静岡文化芸術大学で8ポイント。静岡文化芸術大学は、2000年開学の公立大学。「文化政策学部」には国際文化、文化政策、芸術文化の3学科が、デザイン学部には6領域の学びを有するデザイン学科がある。「知と実践の力」を重視し、文化や芸術の学びを生かして社会やビジネス領域での課題解決のための企画を立て、それを実現できる人を育てている。同大では、学部や学科、学年の枠を超えた企画やプロジェクトが実施されており、実践演習のような授業のほか、学生たちが自主的に活動するユニットが多いのも特徴だ。また、産学官連携での共同研究といったプロジェクトも多く、さまざまなコラボレーションを通して自分にはない感性や考え方に触れ、互いに刺激し合う学びを展開している。