就職に力を入れている大学ランキング2022(北陸・東海編)

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就職に力を入れている大学ランキング2022(北陸・東海編)

写真=中京大学

多くの受験生が迷うのが志望校選び。そこで頼りになるのがエキスパートの意見だ。全国の進学校2000校に、進路指導教諭おすすめの大学についてアンケートを行った。各項目5校連記で大学を記入してもらい、最初の大学を5ポイント、次の大学を4ポイント…として集計しランキングを作成した。今回は「就職に力を入れている大学ランキング(北陸・東海編)」だ。

1位は金沢工業大学で200ポイント。同大では、新しい人材育成の形として近年力を入れているのが「KITコーオプ教育」だ。これは、米国発祥の産学協同教育で、「大学のカリキュラム」と高レベルの教育価値を持つ「就業体験」を融合させた人材育成プログラム。インターンシップとは異なり、学生は企業と雇用契約を結んで給与を受け取りながら、企業の現場で理論と実践の両面を学ぶ。たとえば、地元の別川製作所との取り組みでは、工場の機械から発せられる音を学生がAIで解析。部品交換が必要な時期を予測することで生産性の向上につなげた。このプログラムには、これまでNTT西日本グループ、NECグループ、鹿島建設などの有名企業も参加している。

2位は福井大学で42ポイント。3位には17ポイントで名古屋工業大学と中京大学が並んだ。中京大学では、各学部と連携して学部の専門性を実践につなげるキャリア教育に取り組んでいる。入学直後から卒業後の自分までをトータルに見据えることができるキャリア支援を実施し、1〜2年次ではキャリア教育科目や卒業生による講演会を通じて「働くこと」や「どのように学生生活を送ればよいか」を考える場を提供。また、3年次にはインターンシップに向けた対策や企業研究・選考対策などを通して就活本番に向けた準備をサポート。4年次には、活動中の悩みを解決するための実践的な講座や求人紹介セミナーを実施するなど、就職先が決定するまで一人ひとりを徹底支援。2021年度卒業生の就職率は98.2%。その半数以上が大企業に就職している。

5位は名城大学で16ポイント。同大の高い就職力を支えるのは、キャリアセンターによる4年間を通じた就職サポートと卒業生の実績、幅広いネットワークだ。早期から将来のキャリアについて考えられるよう、1・2年次を対象に進路支援講座を開催するなど、入学から卒業までを見通した系統的な進路支援プログラムを展開。担当職員が継続的に指導する「個別指導担当制」を1年次から導入し、学生一人ひとりに寄り添ったキャリア形成支援を行っている。地元を中心としたさまざまな業界から約800社にのぼる企業が参加する「学内企業研究セミナー」のほか、インターンシップ、資格取得支援、エアライン就職サポートなど多様なプログラムを用意し、希望する進路の実現を後押ししている。

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<表の見方>

全国の約2000進学校を対象にアンケートを行い、624校から回答を得た。各項目ごとに5校を選んで順位をつけてもらい、1番目の大学を5ポイント、2番目を4ポイント……として集計した。
設置の※印は国立、◎印は私立、無印は公立を表す。

 

就職に力を入れている大学ランキング2022(北陸・東海編)


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