改革力が高い大学ランキング2022(関東・甲信越編 東京は除く)
写真=筑波大学
多くの受験生が迷うのが志望校選び。そこで頼りになるのがエキスパートの意見だ。全国の進学校2000校に、進路指導教諭おすすめの大学についてアンケートを行った。各項目5校連記で大学を記入してもらい、最初の大学を5ポイント、次の大学を4ポイント…として集計しランキングを作成した。今回は「改革力が高い大学ランキング2022(関東・甲信越編 東京は除く)」だ。
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1位は筑波大学で49ポイント。2022年に創基150年を迎えた同大は、学際融合と国際化を基軸にさまざまな改革を推進。「研究力」「社会との連携」「国際協働」の3つの領域が高く評価され、2022年4月からは指定国立大学法人となった。また、教育システムの充実を目指し、さまざまな教育改革を推進。今後導入を予定しているチュートリアル教育では、教育やTAが学生一人ひとりに寄り添い、自発的で学際的な学びの環境を提供する。さらに、日本の高等教育の国際的な玄関口として、国内外の多数の大学や機関の教育コンテンツを開放するオンライン教育プラットフォーム「Japan Virtual Campus(JV-Campus)」を開発。2024年度からの本格運用を目指している。
2位は千葉工業大学で38ポイント。同大では、未来ロボット技術、惑星探査、人工知能、次世代海洋技術など、最先端の分野で大学の枠を超えた研究を行い、未来の暮らしをつくる革新的な技術を生み出している。「未来ロボット技術研究センター」「惑星探査研究センター」「人工知能・ソフトウェア技術研究センター」「次世代海洋資源研究センター」「地球学研究センター」「変革センター」「数理工学研究センター」「日本文化再生研究センター」という8つの研究センターを設置し、さまざまな研究に取り組んでいる。さらに、2024年4月には未来の世界を情報でリードする人材を育成する「情報変革科学部」と「未来変革科学部」、2つの新学部を設置する予定だ(※)。
※設置構想中のため、変更になる場合があります。
3位は新潟大学で19ポイント。4位は千葉大学で13ポイント。5位は神奈川大学で10ポイント。神奈川大学は、2021年に「みなとみらいキャンパス」を開設した。「世界や地域に開かれたキャンパス」として、教室や研究室だけでなく、人々が交流できる施設を備えている。1階には異文化交流の場「グローバルラウンジ」や、外国人観光客も利用できる「観光ラウンジ」、モノづくりを体験できる「ファブラボ」などが集まり、みなとみらいが一望できる図書館やレストラン・カフェ、広場などの施設を地域に開放。高層階は、「プレゼンフィールド」を軸にした研究ゾーンだ。こうした環境で経営、外国語、国際日本のグローバル系3学部、約5000人の学生が学ぶ。近隣のグローバル企業や文化施設との連携や、産官学のコラボレーションなど、立地を生かしたプログラムが多数展開されている。
<表の見方>
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全国の約2000進学校を対象にアンケートを行い、624校から回答を得た。各項目ごとに5校を選んで順位をつけてもらい、1番目の大学を5ポイント、2番目を4ポイント……として集計した。
設置の※印は国立、◎印は私立、無印は公立を表す。