就職に力を入れている大学ランキング2022(東京編)
写真=明治大学 1・2年生限定の「3日間、15時間以上」の就業体験プログラム:Meiji-Job Trial
多くの受験生が迷うのが志望校選び。そこで頼りになるのがエキスパートの意見だ。全国の進学校2000校に、進路指導教諭おすすめの大学についてアンケートを行った。各項目5校連記で大学を記入してもらい、最初の大学を5ポイント、次の大学を4ポイント…として集計しランキングを作成した。今回は「就職に力を入れている大学ランキング(東京編)」だ。
1位は明治大学で269ポイント。13年連続の1位となった。同大では、「入口から出口まで」の一貫した支援体制を構築し、各学生の「個」に合わせたキャリアデザインを、4年間を通じて全力でサポート。3年次の10月に行う「就職・進路ガイダンス」を皮切りに、エントリーシートや筆記試験対策、業界・企業研究など毎年数多くの講座やセミナーを開催している。また、企業の担当者からも高い評価を得ており、有力企業に多数の卒業生を輩出し、セミナーなどの学内イベントには年間1,000社以上が協力。独自のシステム「M-Career」によるOBOG名簿・就活体験記・求人情報といった膨大な情報の検索など、「就職の明治」ならではの強みを生かした多角的な支援を展開している。
2位は法政大学で74ポイント。同大では「自ら考え行動する」自主性を促し、入学から卒業までの全学生を対象に万全の体制でキャリア形成をサポートしている。キャリアセンターでは、低学年から受講できるキャリア形成支援科目を提供し、就職活動支援も充実。公務員や法曹を目指す学生を支援する「公務人材育成センター」や、教職に関するシンポジウムや教員採用試験に向けた講座や模擬面接などを提供する「教職課程センター」、会計専門職を目指す学生を支援する「高度会計人育成センター」など、資格取得のためのサポート体制も整えている。さらに、さまざまな資格講座を受講できるよう、各種資格学校と連携している。
3位は早稲田大学で61ポイント。同大では、学生自身が納得できる進路選択の実現に向けて、全学的な教育資源を活用したキャリア形成支援を行っている。全学年対象のキャリア設計のためのプログラムや、卒業年別の就職活動支援イベントなど、実践的なサポートプログラムを多数開催。また、多様な学生の進路選択に対応できるよう、「U・Jターンイベント」「外国人学生向けキャリアイベント」「公務員・教員志望者向けイベント」を開催している。さらに、キャリア・就活個別相談や「学生キャリアアドバイザー」の制度を設けるなど幅広い支援体制を整え、さらには大学が仲介する質の高いインターンシップ・プログラムや、オンラインによる支援も充実させている。
<表の見方>
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全国の約2000進学校を対象にアンケートを行い、624校から回答を得た。各項目ごとに5校を選んで順位をつけてもらい、1番目の大学を5ポイント、2番目を4ポイント……として集計した。
設置の※印は国立、◎印は私立、無印は公立を表す。