【中学入試】学習塾が勧める中高一貫校ランキング2022
ICT教育に力を入れている中高一貫校

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【中学入試】学習塾が勧める中高一貫校ランキング2022 ICT教育に力を入れている中高一貫校

写真=広尾学園のICTルームには3Dプリンターやレーザーカッターがそろい、簡単な講習を受ければ誰でも利用できる

首都圏では中学受験人気が継続しているが、コロナ禍で学校の情報が思うように入手できない状況が依然として続いている。そこで役立てたいのがエキスパートの意見だ。首都圏の学習塾にアンケートを実施し、266学習塾の塾長、教室長から回答を得た。項目別に学校を5校連記で記入してもらい、最初の一貫校を5ポイント、次を4ポイント……として集計した。

1位は広尾学園がランクイン。2位は開智未来、3位は青陵、4位は工学院大付、5位は芝浦工業大柏、6位は城北と続いた。

1位の広尾学園は、サイエンス教育に特に力を入れており、それに伴う学びの充実や情報リテラシーに関する指導など、ICTを活用した教育環境を整えている。Google Workspace for Educationでの教材配布や課題提出、コロナ禍におけるオンライン授業のほか、委員会や部活動などの連絡、スケジュール管理や成績の振り返りなど、学校生活のあらゆる場面でICTが活用されている。創造的な活動の場である「ICTルーム」では、最新の3Dプリンタやレーザーカッターを使った講座を実施し、「サイエンスラボ」には大学レベルの最新設備が揃う。また、2020年からは「LibrariE」という電子図書館も導入された。

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2位の開智未来は、「3I’s(Inquiry=探究活動、International=世界水準の英語発信力、ICT=つなげる知能としてのICT)」を教育の柱に、「知性と人間をともに育てる」をモットーに、「国際社会に貢献する心ゆたかな創造型発信型リーダーの育成」を目指す。一人一台のタブレット端末を最大限に活用し、モラルやマナーを学んだ上でデジタルリテラシーを身につける。毎年2月に行われる「未来TED」では、中学1年から高校2年までの各学年代表の生徒がICT機器を活用して日本語や英語でプレゼンテーションを行い、競い合う。また、夏季休業中も教員からリモートで指導を受けるなど、活用範囲はさらに広がっている。

3位の青稜は、かねてより情報教育に力を入れており、現代社会で必須のコンピュータ活用能力を培うCAI教室を設置。各種アプリケーションの基礎的な活用のほか、インターネットによる情報収集力を高める指導を行い、情報ネットワークを駆使した国際交流を体感することもできる。また、このCAI教室は、放課後「Sラボ」として自学自習の空間として活用されている。学習計画の立案から進度の確認まで、専任の講師(チューター)が生徒の学びをサポート。毎月1回の定期面談も実施している。また、保護者のスマートフォンに生徒のSラボへのチェックイン情報が自動で送信されるシステムも構築されている。



4位の工学院大附は、先端数理情報工学を核とした「K-STEAM教育」を推進。工学院大との包括的連携に基づく教育環境が整っている。3Dプリンタや3Dスキャナ、大型モニタや可動ボードなどを設置した「MakeRoom」や「Fabスペース」のほか、各教室には電子ボードとWi-Fiを完備し、ICTを活用したアクティブラーニングを実現する環境で、現代に必須の情報リテラシーも養われる。また、隣接する工学院大学八王子キャンパスの施設の一部を中高生も利用でき、ラボでの実験授業や、大学教授による特別講座、探究論文のための研究室訪問など、生徒の学びへの意欲をかきたてるプログラムも充実している。

6位は城北と神奈川大付。城北は、ICT教育とアクティブラーニング用の教室「iRoom」を設置し、生徒用に「iPad」と「MacBook」を計500台用意。生徒の私物端末の持ち込みも可能で、家庭と学校でスムーズにICT学習ができる環境を整備している。中学3年間、週1回実施される総合授業「情報」では、動画や音楽制作に挑む「クリエイティブ」を中心に、「リテラシー」「プログラミング」「プレゼンテーション」「PBL(Project Based Learning)」の5つの分野から学ぶ。人型ロボットPeppertを使ったプログラミングなど、生徒の好奇心や探究心を刺激し、未来を切り拓くための学びを展開している。

<表の見方>

首都圏の学習塾にアンケートを実施し、266学習塾の塾長、教室長から回答を得た。項目別に学校を5校連記で記入してもらい、最初の一貫校を5ポイント、次を4ポイント…として集計した。
無印は公立、◎印は私立を表す。

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