【中学入試】学習塾が勧める中高一貫校ランキング2022
グローバル教育に力を入れている中高一貫校

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【中学入試】学習塾が勧める中高一貫校ランキング2022 グローバル教育に力を入れている中高一貫校

写真=八雲学園の海外研修

首都圏では中学受験人気が継続しているが、コロナ禍で学校の情報が思うように入手できない状況が依然として続いている。そこで役立てたいのがエキスパートの意見だ。首都圏の学習塾にアンケートを実施し、266学習塾の塾長、教室長から回答を得た。項目別に学校を5校連記で記入してもらい、最初の一貫校を5ポイント、次を4ポイント……として集計した。

1位は八雲学園がランクイン。2位は広尾学園、3位は三田国際、4位は土浦日本大中教、5位は郁文館、6位は専修大松戸、7位は昌平と続いた。

1位の八雲学園は、進路指導・英語教育・チューター方式・文化体験の4つの柱を指導の中心に据えている。特に英語は、中学では授業数が3年間で26時間と多く、「レシテーションコンテスト」「英語劇」「英語祭」「スピーチコンテスト」などを通して実践的な使える英語を効果的に学ぶシステムが確立している。アメリカのサンタバーバラで行う「9カ月プログラム」や高校生の希望者対象の語学研修、中学3年生全員を対象とした海外研修のほか、2022年度からは海外協定大学推薦制度(UPAA)を導入。2022年はマンチェスター大をはじめ4校に合格者を輩出するなど、海外大学への進学も推進している。

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2位の広尾学園は、中学・高校ともに海外の名門大学への進学も可能な「インターナショナルコース」を設置している。中学では、高度な英語力を持った生徒を対象とする「アドバンストグループ」と、入学後から高度な英語力を身につける「スタンダードグループ」に分かれて学ぶ。日常的に基礎学力を高めることを重視しており、英語と数学の学年ごとに必要な学力を、短時間の学習の積み重ねによって身につけていく「朝の学習」も特徴的なプログラムだ。高校では「アドバンストグループ」のみとなり、各分野の高い専門性を持つ25人の外国人教師による革新的な授業のもと、国内外の名門大学合格を目指す。

3位の三田国際学園は、「THINK&ACT」「INTERNATIONAL」「SCIENCE」をキーワードに、世界標準の教育を展開。一般生と帰国生が学ぶ「インターナショナルサイエンスクラス」は日本語と英語が飛び交う環境で、2年間で1つのテーマに取り組む「基礎ゼミナール」など、多様な学びが用意されている。帰国生が多数を占める「インターナショナルクラス」は、中学3年次にターム留学または長期留学に参加でき、英語力の向上だけでなく、グローバルマインドを身につける。高校では日本とオーストラリアの2つのカリキュラムで学ぶデュアルディプロマプログラムで、同校に通学しながら海外の高校卒業資格の取得を目指す。



5位の郁文館は、中学校に「グローバルリーダー特進クラス」があり、2021年からは6カ年特待生で“世界人財”を育成する「iP class」がスタート。「個別対応型英語教育」を推進し、個人の学力に応じて放課後にも指導を行うなど、手厚い学習指導を実施している。高校進学時には、同じ敷地内にある郁文館グローバル高等学校を選択することも可能。郁文館グローバルでは、各クラスを日本人とネイティブの専任教員が担任し、日頃から英語で考え英語で表現する訓練を徹底して行い、2年次に全員がニュージーランド、カナダ、オーストラリアに1年間留学。帰国後は海外大学や私立難関大学への合格を目指す。

7位の昌平は、全国でも数少ないIB(国際バカロレア)ワールドスクールだ。全教員が一丸で取り組む英語教育計画「パワー・イングリッシュ・プロジェクト」を軸に、世界に通用する英語力と国際感覚を養う。中学は全生徒を対象に授業を行うMYP(ミドルイヤーズプログラム)認定校であり、高校もIBコースを設置し、DP(ディプロマ・プログラム)認定校として世界基準のカリキュラムを用意している。語学力と国際感覚を磨くオープンスペース「インターナショナル・アリーナ」にはネイティブ教員が常駐。その他、姉妹校提携を結ぶオーストラリアの2校での2週間の短期語学研修などがある。

<表の見方>

首都圏の学習塾にアンケートを実施し、266学習塾の塾長、教室長から回答を得た。項目別に学校を5校連記で記入してもらい、最初の一貫校を5ポイント、次を4ポイント…として集計した。
無印は公立、◎印は私立を表す。

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