【中学入試】学習塾が勧める中高一貫校ランキング2022
校舎など施設、設備が充実している中高一貫校

写真＝東洋大学京北中学高等学校

首都圏では中学受験人気が継続しているが、コロナ禍で学校の情報が思うように入手できない状況が依然として続いている。そこで役立てたいのがエキスパートの意見だ。首都圏の学習塾にアンケートを実施し、266学習塾の塾長、教室長から回答を得た。項目別に学校を5校連記で記入してもらい、最初の一貫校を5ポイント、次を4ポイント……として集計した。

1位は東洋大京北がランクイン。2位は明治大付明治、3位は桐蔭学園中教、4位には東洋大付牛久と桐光学園が並んだ。

1位の東洋大京北は、電子黒板を備えるICT教室9室のほか、視聴覚教室やコンピュータ室、理科実験室といった特別教室が充実。放課後に自学自習に集中できる自習室や、ネイティブ教員と英語で会話できる英語ルームが併設された図書室など、生徒の自発的な学びを支える環境も整う。また、片側全面の窓ガラスと吹き抜けによる明るい雰囲気が魅力のカフェテリアや、生徒同士の歓談や先生への質問のスペースを備えた広く開放的な廊下など、学校生活を快適に過ごせる環境がある。そのほか、200mトラックを備えた全面人工芝のグラウンドや、地下2層で冷暖房を完備したアリーナなど、体育施設も充実している。

3位の桐蔭学園中教は、全ての教室に電子黒板あるいはプロジェクター＆スクリーンを配備し、生徒の持つiPadと組み合わせた先進的なアクティブラーニング型授業を行っている。英語を使ってネイティブの教員や友人たちとコミュニケーションできる「グローバルラウンジ」では、語学力だけでなく、英語を通じて世界中の人々とつながり、理解を深める体験ができる。また、桐蔭学園創立25年を記念して建てられた「シンフォニーホール」や「アカデミウム」といった文化施設も特徴的だ。さらに、屋内プールや陸上競技用トラックなど、体育施設も充実し、授業のほか、運動部の活動を支えている。

4位の桐光学園は、6万1千冊超の蔵書をもつ図書館、カフェテリア、各種選択教室（18室）、各種理科室（6室）、音楽室（3室）、美術室（4室）、全面人工芝のサッカー場、メイングラウンド、屋内アップコート、8つの体育館・室内体育施設、野球場、屋根つきテニスコートなど、多彩な施設が揃う。常に施設を更新し、充実した教育環境を提供している。また、ICTを完全導入し、中学1年から高校3年までの全生徒がノートPCを持ち、全教室にWi-Fi環境と大型モニターなどを設置。授業や家庭学習に活用し、休校など緊急の場合にも対応できる体制を整えている。

＜表の見方＞

首都圏の学習塾にアンケートを実施し、266学習塾の塾長、教室長から回答を得た。項目別に学校を5校連記で記入してもらい、最初の一貫校を5ポイント、次を4ポイント…として集計した。
無印は公立、◎印は私立を表す。