【中学受験】巣鴨中高の体育祭にお邪魔しました–同校が大切にする「達成感」とは

中学・高校情報 松本 陽一
【中学受験】巣鴨中高の体育祭にお邪魔しました–同校が大切にする「達成感」とは

巣鴨中学校・高等学校(東京都豊島区・男子校)の体育祭にご招待いただきました。会場はなんと国立競技場。今年だけの特別だそうです。こんな形で中に入れるとは思わず、仕事?を忘れて胸が高鳴りました。

入場して、校長の堀内不二夫先生にご挨拶。「皆んな一生懸命ですよ!」と。本当このひと言に尽きます。どの競技も、クラスで力を合わせて全力投球。順位に関わらず、飛び跳ねて仲間にエールを送っている姿が微笑ましかったです。

特に印象的だったのは高校3年生のむかで競争。クラスによってこんなにカラーが出るとは!

【中学受験】巣鴨中高の体育祭にお邪魔しました--同校が大切にする「達成感」とは


無理をせず、全員が歩調を合わせて慎重に進むクラスがあれば、多少乱れてもハイペースでどんどん突き進むクラスもあります。結果、前者がトップでゴール。ひとつの競技とっても、勝つために皆んなでいろいろ話し合ったんだろうなと、生徒の自主性を感じ取りました。

中には、少し目立とうとしてオーバーリアクションを取り、客席からの笑いを誘う生徒がいたり。この辺りのおおらかさは、男子校です!

さて、ここからが粋な計らい。

【中学受験】巣鴨中高の体育祭にお邪魔しました--同校が大切にする「達成感」とは

昼休みを使って見学に来ていた受験生などにもトラックを走る機会が用意されていたのです。

 

またとない機会に、私も出走の列に並びました。

【中学受験】巣鴨中高の体育祭にお邪魔しました--同校が大切にする「達成感」とは

 

とは言え久しぶりの50メートル。最初は手抜きしようと思っていたのですが、いざ号砲が鳴ると、国立競技場の雰囲気に背中を押され、全力疾走している自分がいました。そして、やった人でないとわからない達成感がそこにありました。

達成感・・・

 

そういえば、巣鴨中高には大菩薩峠越え強歩大会や巣園流という遠泳など「体験」を大切にする行事が目白押しです。近年では、海外から一流人を招いての国際プログラムがあります。

 

どれも、チャレンジが必要で、やってみた後の達成感を味わえるのが共通点です。

 

大袈裟かもしれませんが、今回参加した短距離走という本当に短い時間の中に、巣鴨が大切にする「やってみる」の精神。やったことでの達成感の素晴らしさが凝縮されていました。加えて今年だけでも、生徒のために国立競技場という最高のフィールドを用意する巣鴨中高。

 

学校がそこまで意識している訳ではないと思いますが、この機会は、巣鴨中高から受験生に向けてのメッセージだなと思いました。この学校は、生徒のチャレンジによって達成感が味わえる場所を、いくつも最良の形で用意していますよと。

 

さて、自分が全力疾走してしまったもう一つの理由。それは、昼休憩にも関わらず温かい歓声を送り続けくれた、生徒のおかげでもあります。

 

駆け抜けた後、足では無く、なぜか腕当たりに心地よい痛みが走っていました。

(完)