学習塾が勧める中高一貫校ランキング2021
面倒見が良い中高一貫校

学習塾が勧める中高一貫校ランキング2021 面倒見が良い中高一貫校

写真=京華中学校・高等学校


首都圏では中学受験人気が継続しているが、コロナ禍で学校の情報が思うように入手できない状況が続いている。そこで役立てたいのがエキスパートの意見だ。首都圏の学習塾にアンケートを実施し、289学習塾の塾長、教室長から回答を得た。項目別に学校を5校連記で記入してもらい、最初の一貫校を5ポイント、次を4ポイント……として集計した。今回は「面倒見が良い中高一貫校」だ。

1位は12年連続で京華がランクイン。2位は常総学院、3位は帝京大、4位は桐光学園と続いた。今回はこの中から3校をピックアップする。

1位の京華は、2022年に創立125周年を迎える伝統ある男子校だ。「自立と自律の精神の育成」「徹底した進路教育」「コミュニケーション能力の育成」の3つをテーマに、主体性を磨く独自の男子教育を展開。教師と生徒の距離が近い、アットホームでのびのびした雰囲気があるだけでなく、教師と保護者との連携も強く、受験も団体戦で挑む空気がある。生徒指導においても日常的に先生と生徒の親密なコミュニケーションを図り、ひとり一人の生徒の持つ才能や素質を大切にしながら、自ら進んで何事にもチャレンジする精神を育み、学力と人間力をバランスよく涵養する。

3位の帝京大は、帝京大の系列校として同大へ進学できる推薦制度もあるが、ほとんどの生徒が他大学を目指す進学付属校だ。中学校から6年間、1クラス30人前後の少人数制できめ細かな指導を行っている。中学では、英語と数学で1年次の2学期から習熟度クラスを設け、生徒のレベルに合わせた指導で基礎をつくる。加えて朝のHRで「朝講座」を開き、聞く力を育てるための聴解力や英単語・漢字・数学といった小テストを行うことで基礎学力の定着を図っている。個別指導も日常的に行い、生徒の自主性を尊重しつつ、希望の進路に挑戦できるよう、生徒とともに歩む学校を目指している。

4位の桐光学園は、「他者との関わりの中で自己を高めていこう」「失敗を恐れず失敗から学んでいこう」「一生続けられる好きなことを見つけよう」という3つのビジョンを掲げている。一人ひとりの能力を伸ばすため、教科の特性や生徒の学習内容・学習状況に応じて最適な授業が行えるクラス編成を実施。基本となるホームルームクラス、各自の受験科目に合う授業を選択し、少人数の選択クラスもある。また、大学教授を招いて学ぶ意義や各分野の学びについて聞く「大学訪問授業」を年間20回実施。進路選択のきっかけになるだけでなく、学び続けることの大切さを感得できる貴重な機会となっている。

<表の見方>

首都圏の学習塾にアンケートを実施し、289学習塾の塾長、教室長から回答を得た。項目別に学校を5校連記で記入してもらい、最初の一貫校を5ポイント、次を4ポイント…として集計した。
※印は国立、無印は公立、◎印は私立を表す

学習塾が勧める中高一貫校ランキング2021 面倒見が良い中高一貫校