「神奈川大学図書館がリニューアルオープン」–神奈川県最大級150万冊以上の蔵書数 横浜・神奈川の資料も充実、IT化により学修支援を拡充

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「神奈川大学図書館がリニューアルオープン」–神奈川県最大級150万冊以上の蔵書数  横浜・神奈川の資料も充実、IT化により学修支援を拡充

学校法人神奈川大学(住所:神奈川県横浜市 理事長:日野 晶也)は、神奈川大学100周年に向けた将来構想の一環として、1980年に建設された神奈川大学図書館の全面改修に着手。2022年4月5日(火)にリニューアルオープンをした。

■改修の目的・方向性
【考え方】
・アクティブラーニングや PBL(課題解決型学習)に対応した 21 世紀型の総合学術センター
・キャンパスの中心にあり、学生がアクセスしやすい開かれた学びの場

【改修計画】
・図書収集のさらなる充実に加え、電子資料や視聴覚資料を含めた本学の知を集結させた施設の整備と提供
・アクティブラーニングを行う空間として、ラーニングコモンズやグループワークルームの設置
・ガラスを多用し見通しを良くすることでお互い刺激になるよう学びを可視化
・時代のニーズに応じ、将来の用途変更を見越した変化し続ける図書館の実現
・老朽化した設備等の更新、書籍へのカビ対策、漏水結露対策、耐震補強


【様々な学修のサポート】
学部担当の図書館スタッフを置き、学生から教員に至るまで、資料の収集や活用について専門性を持って対応できる体制を整えます。また、教室、研究室、図書館以外のラーニング・スペースなどにおける学術資料の活用をサポートします。


【学内外の様々な利用者の受け入れ】
社会情勢の変化を踏まえ、多様な利用者を受け入れます。
<ダイバーシティ・グローバル対応>
*館内サイン、利用案内、図書館ホームページ等の多言語化
*車いす対応の強化
*連携協定を結んだ学外機関の構成員の相互受け入れ
*一般公開会員登録制度(現在はコロナ感染の影響で休止中)
*展示、コンサートなどのイベントを活用した地域貢献


■設計コンセプト
【設計方針】
目的及びコンセプトの実現に向けて図書館改修計画の設計方針を決定


【フロアゾーニングに合わせたデザイン指針】
既存図書館の考え方を継承し、上階ほど静かで落ち着いたフロア構成を目指します。学習スペース、什器、照明計画等は各階ごとに方針を定めることでそれぞれの階の特徴を活かしたデザインを計画しました。


【フロアゾーン】
最下階は活動的なラーニングコモンズ機能を導入し、見通しが良く広々した空間を形成しています。2階から4階は吹抜け空間(ブックウォール)でつながる図書館機能とし、新たな出入口を設け利用者の図書館アクセスに配慮しました。


■フロア紹介
[1階] 見通しが良く、開放的で活発な学習空間
・ラーニングコモンズフロアとして、グループで学習できるソファ席や、ゼミやプレゼンテーションを行うグループワークルームを設置
・極力壁を取り払った平面的な広がりのある空間
・飲食可能なラウンジや屋外の休憩スペースとなるテラスや畳の小上がり等リフレッシュできる環境を整備


[2階] 新しい図書館の中心
・カウンターへの動線を整備。新しい出入口を設置
・既存の吹抜け空間を活用した開放的な閲覧スペースを計画
・中央の吹き抜け(ブックウォール)には、本学で学んだ成果を可視化するため学位論文を配架


[3階] 本に包まれた知の空間
・本棚に囲まれた閲覧席を設置した図書館らしい空間


[4階] 静かで落ち着きのある熟考の場
・遮音に配慮し、落ち着いた照明計画で熟考できる空間
・個人席を中心とした学習スペース、予約制の個人ブースを設置


■外観・デザイン
既存のデザインを継承しながら空間をつなぐ
・本学建築学部教員の監修
・トップライトや吹抜け前のガラスを撤去し、既存の吹抜けを活かしたより開放的な空間
・既存のレンガタイルデザインを継承しつつ、1階は開口部を設けて外部に開かれたデザイン