小規模だが評価できる大学ランキング2023(女子大学編)
写真=津田塾大学
多くの受験生が迷うのが志望校選び。そこで頼りになるのがエキスパートの意見だ。全国の進学校2000校に、進路指導教諭おすすめの大学についてアンケートを行った。各項目5校連記で大学を記入してもらい、最初の大学を5ポイント、次の大学を4ポイント…として集計しランキングを作成した。今回は「小規模だが評価できる大学(女子大学編)」だ。
1位は津田塾大学で75ポイント。1900年の創立以来、「男性と協同して対等に力を発揮できる女性の育成」を目指し、個性を重んじる少人数教育を実践。「一人ひとりに目の行き届く教育体制」が、確かな学力と高い専門性を育む。1学年の定員は学芸学部が580人、総合政策学部が110人で、学生と教員の距離が近いアットホームな雰囲気も特色の一つだ。1年次から必修の少人数セミナーが学びの中心に据えられ、1年次は基礎的な学習を、2年次は学生が興味のある分野を選択し、3〜4年次には専門性を深める研究を行う。この伝統の少人数教育は同大における学びと研究の基幹となっている。そのもとで、主体性や表現力、コミュニケーション能力を養い、深い知性と豊かな人間性を持つ、社会に貢献できる女性を数多く輩出している。
2位は福岡女子大学で44ポイント。3位は神戸女学院大学で23ポイント。
神戸女学院大学は、創立以来、「キリスト教主義」「国際理解の精神」「リベラルアーツ教育」を教育の柱に、社会に貢献できる女性を育成してきた。2024年4月には国際学部と心理学部を新設し、歴史と伝統あるリベラルアーツ・少人数教育のさらなる進化を目指す。同大では、語学も1クラス約15人の少人数授業で、一人ひとりに応じた丁寧な指導を行っている。学生が発言する機会が多く、コミュニケーション力が培われるほか、実験や実習にも全員が参加する環境がある。また、キャリア支援においても小規模大学ならではのきめ細かなサポートが魅力。キャリアカウンセラーが学生全員と個別に面談を行うほか、年間約130回にのぼる講座・セミナーを開催し、独自のプログラムで学生をサポートしている。
<表の見方>
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全国の約2000進学校を対象にアンケートを行い、645校から回答を得た。各項目ごとに5校を選んで順位をつけてもらい、1番目の大学を5ポイント、2番目を4ポイント……として集計した。
学校名の※印は国立、◎印は私立、無印は公立を表す。