グローバル教育に力を入れている大学ランキング2023(近畿編)

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グローバル教育に力を入れている大学ランキング2023(近畿編)

写真=関西外国語大学

多くの受験生が迷うのが志望校選び。そこで頼りになるのがエキスパートの意見だ。全国の進学校2000校に、進路指導教諭おすすめの大学についてアンケートを行った。各項目5校連記で大学を記入してもらい、最初の大学を5ポイント、次の大学を4ポイント…として集計しランキングを作成した。今回は「グローバル教育に力を入れている大学ランキング(近畿編)」だ。

1位は関西外国語大学で58ポイント。「国際社会に貢献する豊かな教養を備えた人材の育成」と、「公正な世界観に基づき、時代と社会の要請に応えていく実学」を建学の理念に掲げる大学だ。教育の根幹の一つが多彩な留学プログラムで、世界55カ国・地域の395大学と協定を締結し、独自の留学ネットワークを構築。多い年では2000人を超える学生を海外に派遣し、700人超の留学生を受け入れている。現地の学生と共に授業を履修して「専門分野」を学ぶ留学を推進している点も特徴だ。2023年には国際共生学部と外国語学部英語・デジタルコミュニケーション学科を、24年には外国語学部国際日本学科を開設。教育内容を常に進化させながらグローバル人材を育てている。



2位は同志社大学で46ポイント。「国際主義」を教育理念の一つとする同大は、2016年に開設されたグローバル教育センターを中心に、「世界の中の日本」を理解する全学共通教養教育科目を展開。人文・社会科学から自然・人間科学までに及ぶ幅広い教養科目を、講義や討論、レポート、試験に至るまですべて英語で学ぶことが可能だ。授業は海外留学やグローバルなキャリア形成を目指す日本人学生と、200近い海外の協定大学からの交換留学生が混在する少人数編成。グループワークやディスカッション中心の対話型授業によって多様な価値観やものの見方を身につけながら、日本や世界が直面する社会課題に対し、グローバルな視点から判断する力を培っている。



3位は立命館大学で40ポイント。授業を中心に幅広い知識や専門的素養を修得することに加え、課外活動や学外の学びなどを通じて「Border(境界)」を超えて主体的に学ぶ力を身につける「学びの立命館モデル」の確立を目指している。そのための仕組みの一つが多彩な留学プログラムだ。各プログラムが「グローバルな体験を通じ世界を知る」「アカデミックな外国語を修得する」「特定の課題について解決策を探る」「世界の地域を深く知る」「専門的な内容を外国語で学ぶ」の5つの目的別に分類されており、自身の目的や動機に合わせたプログラムを選択できる。国際教育センターが提供する正課の海外留学プログラムは学部を問わず全学生が応募可能で、単位認定も行われる。

4位は京都大学で37ポイント。5位は関西学院大学で31ポイント。関西学院大学は、数多くの留学生と日本人学生が共に学ぶ「グローバルキャンパス」が魅力。留学生との交流イベントを多数開催するなど、キャンパスにいながら国際交流ができる環境整備に力を入れている。2023年開設の国際教育寮「有光寮」では、日本人学生のレジデント・アシスタント(RA)と外国人留学生が共同生活を行っており、日本にいながら密度の濃い国際交流が可能だ。また、国際公共分野のリーダー養成を目指す「国連・国際機関ゲートウェイ創設」事業も注目の取り組みの一つだ。国連職員や外交官として豊富な実務経験を持つ教員が、世界市民として国際的な課題を解決するための学びを提供。卒業後のキャリア支援を含め、一貫したサポートを行っている。

<表の見方>

全国の約2000進学校を対象にアンケートを行い、645校から回答を得た。各項目ごとに5校を選んで順位をつけてもらい、1番目の大学を5ポイント、2番目を4ポイント……として集計した。
学校名の※印は国立、◎印は私立、無印は公立を表す。

 

グローバル教育に力を入れている大学ランキング2023(近畿編)

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