就職に力を入れている大学ランキング2023(近畿編)

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就職に力を入れている大学ランキング2023(近畿編)

写真=立命館大学 大阪いばらきキャンパス

多くの受験生が迷うのが志望校選び。そこで頼りになるのがエキスパートの意見だ。全国の進学校2000校に、進路指導教諭おすすめの大学についてアンケートを行った。各項目5校連記で大学を記入してもらい、最初の大学を5ポイント、次の大学を4ポイント…として集計しランキングを作成した。今回は「就職に力を入れている大学ランキング(近畿編)」だ。

1位は立命館大学で64ポイント。同大の就職支援は「大学でのすべての学びが学生のキャリアを形成する要素である」という考えのもとで実施されている。社会との接点を持つ機会や、自分自身のキャリアについて考える機会を数多く提供しながら、学生一人ひとりの希望する進路の実現をサポート。資格取得や各種試験など、高い目標を掲げてチャレンジする学生へのサポート体制も充実している。試験合格のみならず、その後のキャリアを見据えた支援を行うエクステンションセンターでは、特に公務員試験や公認会計士試験、司法試験を重点的に支援。大学の授業時間や定期試験に配慮したカリキュラムのもと、正課授業と両立しながら学習を進めることが可能だ。



2位は大阪工業大学で54ポイント。2023年の実就職率(卒業生数1000人以上の大学)は98.1%で全国3位。関西の私立大学に限れば14年連続第1位だ。高い就職率の背景にあるのが、伝統の実践教育で、学生自身が考え、行動し、失敗を経験しながら課題解決能力を身につける「PBL(Problem Based Learning)教育」や、英語の自立学習をサポートする制度などを通じて、社会で活躍できる実践力を養成している。このほか、一人あたり10~20回にも及ぶ就職アドバイザーとの面談や、就職活動体験に基づいたアドバイスを卒業生から受けられるキャリアサポート制度、年間約500社の企業が参加する合同企業説明会など、就職活動へのサポート体制は万全だ。

3位は近畿大学で48ポイント。大規模総合大学ながら学生一人ひとりのサポートに力を入れている。キャリアセンターでは1年次から個別相談が可能。将来の進路についての相談や、就職活動時の履歴書の書き方、面接練習など幅広く対応している。年3回開催される学内業界研究会には、各業界を代表するリーディングカンパニーが参加。職業選択のための幅広い情報が得られる。文系学部が対象の「キャリアアシスタント制度」では、全学をあげて進路未決定の4年生を支援。一人ひとりに担当職員を配置し、卒業まで就職活動をサポートしている。内定を獲得した4年生が後輩をサポートするASK(就職活動支援グループ)による座談会や相談会は、経験者の生の声が聞けると学生に好評だ。



4位は京都産業大学と関西学院大学が22ポイントで並んだ。京都産業大学は、キャリア形成を「社会を生き抜く『根幹的な実力』の育成を目指す教育」として位置づけている。社会のリアルな課題から学ぶ「キャリア教育」に、専任スタッフや先輩が一人ひとりをサポートする「就職支援」を組み合わせ、満足度の高い就職支援を実現している。同大のキャリア形成支援プログラムは「キャリアデザイン系」「PBL系」「インターンシップ・キャリア実習系」に分かれる産学協働教育科目など、産業界と連携した学習プログラムを多数提供。実習協力企業は約300社に及ぶ。理工系学部の1、2年生対象の「理工系スタートアップ・キャリアデザイン」や、体育会クラブ所属学生対象の「アスリートインターンシップ」など、より専門に特化したプログラムも魅力だ。

関西学院大学は、「学生一人ひとりの長所を引き出し、強みを生かす」ことを就職支援の基本と考え、自分らしい生き方や働き方を考えるためのプログラムを多数用意している。1年生から参加できるインターンシップでは、自らの適性・能力を見出し、業界を理解するとともに、社会で必要とされる能力や、働くことへの理解も深めている。学生生活の再点検と卒業後の人生設計を考える機会としても活用されている。神戸三田キャンパス内にある「BiZCAFE」では、主に理系学生のビジネスマインド醸成を目的に、企業担当者を招いて現場の課題や事例をもとにしたディスカッションやワークショップを実施。従来の会社説明会やインターンシップの枠を超えた、新しいキャリア支援を展開している。

<表の見方>

全国の約2000進学校を対象にアンケートを行い、645校から回答を得た。各項目ごとに5校を選んで順位をつけてもらい、1番目の大学を5ポイント、2番目を4ポイント……として集計した。
学校名の※印は国立、◎印は私立、無印は公立を表す。

 

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