就職に力を入れている大学ランキング2023(九州編)
写真=九州工業大学
多くの受験生が迷うのが志望校選び。そこで頼りになるのがエキスパートの意見だ。全国の進学校2000校に、進路指導教諭おすすめの大学についてアンケートを行った。各項目5校連記で大学を記入してもらい、最初の大学を5ポイント、次の大学を4ポイント…として集計しランキングを作成した。今回は「就職に力を入れている大学(九州編)」だ。
1位は九州工業大学で117ポイント。創立から114年にわたり、技術者教育と研究活動を実践する同大は、毎年就職率ほぼ100%を実現。また、就職先企業の質(2023年著名400社実就職率⇒全国第8位、西日本では第1位)、就職活動サポートの質、充実のキャリア教育とエンジニアのための実学教育の質。これらの質の高さが、就職実績に結びついている。同大の就職支援の特長は、企業で活躍する社会人を招いたセミナーやインターンシップなど、低学年次からの多様なキャリア教育に加えて、企業と信頼関係を築いている就職担当教員によるサポートと、社会の第一線で活躍する卒業生からのサポートにある。内定獲得まで就職担当教員が学生の適性を見極めながらマッチングを行い、マンツーマンで指導する。
2位は福岡工業大学で84ポイント。毎年4回、合計900社を超える企業が参加する学内合同企業説明会を実施している。その規模の大きさは西日本最大級だ。また、上場・大手企業を目指す学生が対象の「トップアップ講座」や、東京と大阪の上場企業など約50社を招き、学内の研究や教育に触れる「企業交流会」など、さまざまな就職支援を行っている。こうした取り組みにより、7年連続で就職率99%超、実就職率*は8年連続で95%超を達成(23年3月実績)。上場企業及び大手・中堅企業への就職率は71.9%だった。全学生のうち志望企業に就職した学生の割合は96.5%だ。このうち約70%が第一志望の企業に就職している。
*実就職率(%)は、就職者数÷〔卒業(修了)者数−大学院進学者数〕×100で算出。
3位は九州産業大学で21ポイント。キャリア教育では、実社会を力強く生き抜く力を養うために、徹底した実学教育を実践。「教育・サポート体制・施設設備」の3つの力を融合することで学生の就職活動をバックアップしている。全国初となるキャリア教育の全員受講体制を導入し、厚生労働省のキャリア教育プログラム開発事業に九州の大学で唯一選定を受けるなど、独自のプログラムが高い評価を受けている。また、キャリア支援センターでは入学から卒業まで各学年に合わせたさまざまなプログラムを用意している。充実した施設設備や徹底した個別面談など、一人ひとりの希望に合わせた支援が高い就職実績を実現。製造、小売、金融、サービス、マスコミ、教育、情報関連、公務員など幅広い業界で卒業生が活躍している。
<表の見方>
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全国の約2000進学校を対象にアンケートを行い、645校から回答を得た。各項目ごとに5校を選んで順位をつけてもらい、1番目の大学を5ポイント、2番目を4ポイント……として集計した。
学校名の※印は国立、◎印は私立、無印は公立を表す。