グローバル教育に力を入れている大学ランキング2023(東京編)
写真=国際基督教大学
多くの受験生が迷うのが志望校選び。そこで頼りになるのがエキスパートの意見だ。全国の進学校2000校に、進路指導教諭おすすめの大学についてアンケートを行った。各項目5校連記で大学を記入してもらい、最初の大学を5ポイント、次の大学を4ポイント…として集計しランキングを作成した。今回は「グローバル教育に力を入れている大学ランキング(東京編)」だ。
1位は国際基督教大学(ICU)で407ポイント。1953年、キリスト教の精神に基づき、世界平和に貢献する人材の育成を目指して献学された同大は、少人数での対話を重視した「リベラルアーツ教育」を一貫して行ってきた。また、「日英バイリンガリズム」を基本とし、日英両語による国際性豊かな授業を展開。専任教員の37.1%が外国籍で、日本人教員も約9割が海外での教育・研究経験者だ。さらに54カ国・地域から外国人留学生も集う。キャンパス内にある10の学生寮では、留学生を含む全学生の3分の1にあたる約900人がともに生活している。大学4年間を通して、異なる背景を持つ者と交流し、さまざまな価値観にふれながら自らの世界を広げることができる。また、1学年定員620人に対し、約4人に1人の交換留学枠を用意。29カ国・地域、82大学と協定を結んでいる。
2位は上智大学で312ポイント。「叡智が世界をつなぐ」を建学の理念に、グローバル社会で活躍する人材を輩出している。先進的な外国語教育と「人間教育」を推進。文系理系9学部が一つのキャンパスに集う環境で、留学生や教員と連携しながら多様的・複合的なグローバル課題に取り組んでいる。また、国際貢献できる人材を育成する幅広いカリキュラムを構築している。国際協力、ビジネス、メディアなどの講義科目のほか、協定を結んだ実習先(グローバル企業や国際機関の日本代表部、各国大使館など)でのインターンシップ、世界85カ国404の協定校で学ぶ留学プログラムや実践型プログラム、海外大学とオンラインで交流するCOIL*科目などがある。さらに、2020年より一部の学科で英語による学位取得プログラム「Sophia program for Sustainable Futures」をスタートした。
*COIL:Collaborative Online International Learning
3位は東京外国語大学で169ポイント。2023年に建学150周年を迎えた同大は、1873年に建学した東京外国語学校の使命を受け継いでいる。外国の言語とそれを基底とする文化一般を研究・教授し、言語を通して外国に関する理解を深めることを目的として、日本と世界諸地域を結ぶ人材を養成している。現在は、主専攻として14地域28言語の教育体制を備え、主専攻以外にも53言語の授業科目を用意。合わせて81言語を学ぶことができる。外国人教員は50人在籍しており、これは全教員の20.4%。また、84カ国・地域から687人の留学生が集まり、外国語による授業は363科目を数える。さらに、73カ国・地域の238機関と協定を結び、23の海外拠点を設置。2022年度は短期留学に721人、長期留学に708人(うち12人はオンライン留学)の学生が参加した。
<表の見方>
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全国の約2000進学校を対象にアンケートを行い、645校から回答を得た。各項目ごとに5校を選んで順位をつけてもらい、1番目の大学を5ポイント、2番目を4ポイント……として集計した。
学校名の※印は国立、◎印は私立、無印は公立を表す。
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