就職に力を入れている大学ランキング2023（関東・甲信越編東京は除く）

ランキング 2024.03.22

写真＝千葉工業大学

多くの受験生が迷うのが志望校選び。そこで頼りになるのがエキスパートの意見だ。全国の進学校2000校に、進路指導教諭おすすめの大学についてアンケートを行った。各項目5校連記で大学を記入してもらい、最初の大学を5ポイント、次の大学を4ポイント…として集計しランキングを作成した。今回は「就職に力を入れている大学（関東・甲信越編）」だ。

1位は千葉工業大学で22ポイント。全ての学年で「クラス担任制」を採用する同大では、担当教員が3・4年生の就職や進路の相談に対応する。自己理解を深め、社会で活躍するために必要な能力を理解した上で目標・目的を明らかにし、学生それぞれが個性を生かした、キャリアデザインを描けるように指導している。また、「就職・進路支援部」にはプロのキャリアカウンセラーが常駐し、個別相談のほか履歴書やエントリーシートの添削、所属学科に合わせた具体的なアドバイスなどを実施。年間1800回を超える支援講座や年間100回以上開催する学内企業説明会の、卒業生を招いての懇親会、資格取得対策講座など、入学直後からさまざまな支援プログラムを用意している。

2位は茨城大学で21ポイント。3位は白鷗大学と神奈川大学が12ポイントで並んだ。

教員や公務員志望の学生が多い白鷗大学は、各志望者を支援する環境を整えている。教員志望者には、教育実習の前から教育の現場を体験できる制度「スクールサポート」を用意。地域の小中学校で週1~3回程度、現場教員の指導のもとで児童や生徒の学習活動や部活動などを支援するプログラムがあり、2年次から参加することができる。また、「教職支援室」には公立校の管理職や教育委員会指導主事などの経験者を教職支援アドバイザーとして配置し、教職教養の補習や論作文の書き方、個人面接や模擬授業など、教員採用試験に向けた実践的な指導を行っている。公務員を目指す学生には「公務員試験対策講座」を開講。「国家・地方上級」「市町村職員」「警察官・消防」の3コースで、実践的な内容を学ぶことができる。

神奈川大学は、社会が求める「自己発見力」「自己実現力」「問題解決力」「対人関係力」「自己表現力」の5つの力を身につけられるように、1年次から正課授業に「キャリア形成科目」を設置。国内外で就業体験ができる「インターンシップ」も単位認定するなど、一貫したキャリア教育に力を入れている。また、年間を通じて自己PR、企業研究や面接試験対策など実践的な講座を多数開講するほか、個別の就職相談や模擬面接、進学・留学相談などきめ細かなサポートを実施している。独自の就職支援サイト「KUキャリアナビ」では、セミナーやキャリア相談の予約のほか、さまざまな情報収集が可能。さらに、在学時に取得できる約30の資格取得制度や資格教育課程（教職・学芸員・社会教育・日本語教員養成)もある。

＜表の見方＞

全国の約2000進学校を対象にアンケートを行い、645校から回答を得た。各項目ごとに5校を選んで順位をつけてもらい、1番目の大学を5ポイント、2番目を4ポイント……として集計した。
学校名の※印は国立、◎印は私立、無印は公立を表す。

就職に力を入れている大学ランキング2023（関東・甲信越編東京は除く）