就職に力を入れている大学ランキング2023(北陸・東海編)

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就職に力を入れている大学ランキング2023(北陸・東海編)

写真=金沢工業大学

多くの受験生が迷うのが志望校選び。そこで頼りになるのがエキスパートの意見だ。全国の進学校2000校に、進路指導教諭おすすめの大学についてアンケートを行った。各項目5校連記で大学を記入してもらい、最初の大学を5ポイント、次の大学を4ポイント…として集計しランキングを作成した。今回は「就職に力を入れている大学ランキング(北陸・東海編)」だ。

1位は金沢工業大学で247ポイント。企業や地域社会を巻き込んだ「共創教育」を中心とした「社会実装型の教育・研究」で、短期間で技術革新が起こる変化の激しい社会で活躍できる学生を育てる大学だ。普段の講義や演習などで学生と身近に接する各学科の教員が進路指導も担当。進路や就職に関する悩み相談に応じながら、きめ細かな指導を実現している。同大は教員の約5割が企業出身者で、企業の事業内容や人材ニーズに即したアドバイスを受けられる点も魅力の一つだ。就職試験や企業説明会などに参加する際の学生の負担を軽減するために、例年2月頃から「就職活動支援バス」を東京、名古屋、大阪、新潟、仙台に向けて運行するユニークな支援も行っている。



2位は福井大学で50ポイント。3位は中京大学で41ポイント。中京大学は、学生が自ら学び、自ら成長する場を提供する、10学部20学科からなる全国型総合大学だ。就職支援でも総合大学としての強みを生かし、各学部と連携することで専門性を実践につなげるキャリア教育に取り組んでいる。入学直後から卒業後までの自分をトータルに見据えるために、1~2年次からキャリア教育科目や卒業生による講演会を通じて「働くこと」や「どのように学生生活を送ればよいか」を考える機会を用意。3年次以降のインターンシップ、企業研究、選考対策などにつなげている。これらに加え、独自の情報を発信する「キャリア・ナビ」、各種イベントやガイダンス、経験豊富なキャリアカウンセラーによる面談などを組み合わせ、「内定を自ら掴み取る力」を育んでいる。



4位は名古屋工業大と名城大学が18ポイントで並んだ。6位は豊田工業大学で17ポイント。豊田工業大学は、トヨタ自動車が社会貢献事業の一環として設立した大学だ。教員一人あたりの学生数を国立大学と同等の約10人にするなど、少人数での学修環境が魅力。また産業界との太いパイプを生かした講義や実習が充実しており、企業派遣講師から技術開発の現状を学ぶ機会も豊富だ。1、3年次には必修科目のインターンシップがあり、全学生が1~1.5カ月にわたってトヨタ自動車や三菱電機など30社以上の製造・研究開発部門で課題に取り組んでいる。2023年の有名企業400社への実就職率は56.8%で全国トップ。就職先の上位には、トヨタ自動車、豊田自動織機、アイシン、豊田合成、ダイキン工業など、トヨタグループと関係が深い企業が並んでいる。

7位は愛知工業大学で9ポイント。同大はものづくりが盛んな愛知県に拠点を置く工科系総合大学として、グローバルな舞台で活躍できる人材育成のための実学教育に力を入れている。就職支援でも、学生の夢を叶えるために大学が全力でバックアップ。2023年の実就職率(卒業生数1000人以上の大学)は98.6%で全国1位を記録した。キャリアセンター職員と各学科・専攻の就職担当教員が協力しながらミスマッチのない就職に向けたきめ細かなサポートを行っている。また、社会人基礎力と人間力の向上を目的とするキャリアプログラムや、企業担当者と直接交流できる学内企業研究会を適宜開催。資格取得やスキルアップのための多彩な「資格講座」も実施している。社会からの評価の高さは、大学への求人社数が1万5000社を超えている点にも表れている。

<表の見方>

全国の約2000進学校を対象にアンケートを行い、645校から回答を得た。各項目ごとに5校を選んで順位をつけてもらい、1番目の大学を5ポイント、2番目を4ポイント……として集計した。
学校名の※印は国立、◎印は私立、無印は公立を表す。

 

就職に力を入れている大学ランキング2023(北陸・東海編)

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