グローバル教育に力を入れている大学ランキング2022(東京編)
写真=国際基督教大学
多くの受験生が迷うのが志望校選び。そこで頼りになるのがエキスパートの意見だ。全国の進学校2000校に、進路指導教諭おすすめの大学についてアンケートを行った。各項目5校連記で大学を記入してもらい、最初の大学を5ポイント、次の大学を4ポイント…として集計しランキングを作成した。今回は「グローバル教育に力を入れている大学ランキング(東京編)」だ。
1位は国際基督教大学で283ポイント。献学以来、少人数でのリベラルアーツ教育を柱に、日英バイリンガリズムを基本とした対話重視の授業を展開。2023年度には外国語による授業科目数を40.6%まで増やす予定だ。外国籍の教員や海外大学で学位を取得した日本人教員の割合は全体の89.7%。約50カ国・地域からの外国人留学生たちも集い、異なる背景を持つ者との対話を通して、さまざまな価値観にふれながら自らの世界を広げることができる。日本語を母語とする学生は、1・2年次に「リベラルアーツ英語プログラム」を英語習熟度に合わせて履修。「読解と論文作法」「精読と英文構成法」「アカデミック・スキル」など、英語力を向上させながら大学で実践的に学ぶための思考力とスキルを養う。
2位は上智大学で221ポイント。同大は「叡智が世界をつなぐ」を建学の理念に、グローバル社会で活躍する人材を輩出してきた。先進的な外国語教育と同大の個性とも言われる「人間教育」を推進し、文理9学部が一つのキャンパスに集う環境で、留学生や教員と連携した多様的かつ複合的なグローバル課題に取り組んでいる。また、国際貢献できる人材を育成するため、幅広いカリキュラムを構築。国際協力、ビジネス、メディアなどの講義科目のほか、協定を結んだ実習先(グローバル企業や国際機関の日本代表部など)でのインターンシップ、世界62カ国339の協定校で学ぶ留学プログラムや実践型プログラム、海外大学とオンラインで交流するCOIL(※)科目の実施も推進している。
※COIL:Collaborative Online International Learning
3位は早稲田大学で122ポイント。キャンパスのグローバル化を最優先課題に、「世界で輝くWASEDA」としての存在感を発揮するため、キャンパス内でグローバルな体験ができる場を数多く用意している。多様な出身地から学生が集うキャンパスには約8,300人の外国人学生・留学生が在籍。「異文化交流センター」では異文化理解を深めるさまざまなイベントを提供している。また、協定を結ぶ海外の教育機関は90の国や地域の844大学・機関に上り、大学間の授業や研究、人材交流を推進。留学プログラムも2週間程度の語学留学から、所定の要件を満たせば卒業時に同大と留学先大学の学位両方を取得できる「DD(ダブルディグリー)プログラム」まで、多様な選択肢から自分に適したプランを選ぶことができる。
<表の見方>
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全国の約2000進学校を対象にアンケートを行い、624校から回答を得た。各項目ごとに5校を選んで順位をつけてもらい、1番目の大学を5ポイント、2番目を4ポイント……として集計した。
設置の※印は国立、◎印は私立、無印は公立を表す。