【中学入試】学習塾が勧める中高一貫校ランキング2022
最近、合格実績が伸びていると思われる中高一貫校
写真=広尾学園中学校・高等学校
首都圏では中学受験人気が継続しているが、コロナ禍で学校の情報が思うように入手できない状況が依然として続いている。そこで役立てたいのがエキスパートの意見だ。首都圏の学習塾にアンケートを実施し、266学習塾の塾長、教室長から回答を得た。項目別に学校を5校連記で記入してもらい、最初の一貫校を5ポイント、次を4ポイント……として集計した。
1位は広尾学園、2位は大宮開成、3位は本郷がランクイン。4位は東京都市大等々力と東京都市大付が並び、6位には洗足学園が続いた。
1位の広尾学園は、中学、高校ともに「本科」「インターナショナル」「医進・サイエンス」の3コース制。「次世代を担う生徒たちにふさわしい環境と機会を提供する」というミッションのもと、英語教育、サイエンス教育、ICT活用、人間教育において、特色ある教育を展開している。生徒の進路は難関国公私立大から海外大まで幅広い。22年春は、東大5人、京大3人、北海道大4人、東北大3人、一橋大5人、東京工業大6人など、難関国立大合格者は10年前より29人増。難関私立大は早稲田大67人、慶應義塾大53人、上智大80人、東京理科大77人、MARCHの合計は335人と前年を上回った。
2位の大宮開成は、中高一貫部と高校部があり、中高一貫部は2019年より英数特科コースのみに統一。土曜授業や「アドバンスト演習」「スタンダード演習」など十分な授業時数を確保し、小テストや日々の学習課題で「学力の幹」を築く。高校部は東大・京大、早慶上理などへの現役合格を目指す「特進選抜先進コース」、国公立大やGMARCHなどの現役合格を目指す「特進選抜I類・II類コース」の3コース制。22年春は、東大2人、京大1人など、難関国立大合格者は10年前より21人増。難関私立大は早稲田大73人、慶應義塾大55人、東京理科大67人、MARCHの合計は734人。難関16私立大(※)の10年前増加数は全国トップを誇る。
3位の本郷は、2022年に創立100周年を迎えた。2021年度から完全中高一貫校となり、6年間を通した無理・無駄を省いた指導で効率的な学習を図り、ゆとりある学園生活を送れるカリキュラムを用意。中学では学力均等クラスによる授業を行い、中学2年終了までに英・数・国の中学課程を終わらせる。高校では、理解度に差のつきやすい数学・理科・英語などで習熟度別同時限授業や少人数授業を導入するなど、きめ細かな指導を行っている。22年春の東京大学の合格者数は13名と10年前の7名から躍進。難関16私立大(※)の合格者数は693人。近年は国公立上位校や私立難関校への志向が一層強まり、医歯薬系の進学希望者も増えているという。
6位の洗足学園は、創立から90年以上にわたり、建学の精神「謙愛」のもと、深い教養、高い知性、優れた社会性、高い品格を備えた女性を育成してきた。25年以上も前からグローバル化を見据え、英語教育に注力してきたことも特徴だ。基礎学力だけでなくヒアリングや英会話など、実践的な英語力を育成。帰国生の積極的な受け入れや多様な海外研修プログラムなど、生徒たちの豊かな国際感覚を養っている。22年春は、前年は合格者がいなかった東大に20人が合格。早稲田大108人、慶應義塾大112人、上智大65人、東京理科大55人、MARCHの合計は388人と、難関私立大の合格者も年々伸ばしている。
※:早稲田、慶應義塾、上智、東京理科、MARCH(明治、青山学院、立教、中央、法政)、関関同立(関西、関西学院、同志社、立命館)、近畿、南山、西南学院
<表の見方>
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首都圏の学習塾にアンケートを実施し、266学習塾の塾長、教室長から回答を得た。項目別に学校を5校連記で記入してもらい、最初の一貫校を5ポイント、次を4ポイント…として集計した。
無印は公立、◎印は私立を表す。
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