【中学入試】学習塾が勧める中高一貫校ランキング2022
理数教育に力を入れている中高一貫校

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【中学入試】学習塾が勧める中高一貫校ランキング2022 理数教育に力を入れている中高一貫校

写真=芝浦工業大学柏中学校・高等学校の理科実験の様子

首都圏では中学受験人気が継続しているが、コロナ禍で学校の情報が思うように入手できない状況が依然として続いている。そこで役立てたいのがエキスパートの意見だ。首都圏の学習塾にアンケートを実施し、266学習塾の塾長、教室長から回答を得た。項目別に学校を5校連記で記入してもらい、最初の一貫校を5ポイント、次を4ポイント……として集計した。

1位は芝浦工業大柏がランクイン。2位は広尾学園、3位は豊島岡女子学園、4位は宝仙学園、5位は芝浦工業大附と続いた。

1位の芝浦工業大柏は、中学校に入試上位者を1クラスに集めた「グローバルサイエンス(GS)クラス」を設置。一般クラスとはカリキュラムの大きな違いはないが、特別講座などへの参加を優先的に促している。GSクラスは原則2年間クラス替えがなく、中学3年次に一般クラスとGSクラス合わせて学年全体のクラス分けを行う。また、高校には「グローバルサイエンス(GS)」と「ジェネラルラーニング(GL)」の2クラスを設置。GSクラスは週2時間の特設授業で実施する探究活動を行いながら、東大をはじめとする最難関国公立大学を目指す。GLクラスも希望者は放課後に探究活動に参加することができる。



2位の広尾学園は、サイエンス教育に長年注力してきた。校舎には3つのサイエンスラボがあり、生物・物理・化学それぞれの実験環境が整っている。大学や研究所との連携も盛んで、特に、iPS細胞の培養といった研究活動には目を見張るものがある。年間を通じて先端分野に触れるサイエンス講座や、第一線で活躍する医師や研究者を招いて行う講演会など、生徒の視野を広げ、モチベーションを高める多様なプログラムがある。また、「医進・サイエンスコース」では、6年間で国内外の医系・理系大学合格ための学力を養いながら、医師、研究者として活躍するための姿勢を身につける。

4位の宝仙学園は、仏教精神を基調とした人間教育により、品格と知性を兼ね備えた人材を輩出してきた。「理数インター」はその建学の精神に基づき、21世紀の世界標準となる教育を実践するため創立された。2016年から中学で始まった教科『理数インター』は、教科書を使わず、多教科の要素の入ったチーム・ティーチングによる授業を実施。答えのない問いにアプローチし、コミュニケーション力やプレゼンテーション力など、自ら考えて答えを導き出す力を養う。また、「Follow」の時間で理解度に応じた学習指導を行うなど、生徒の定期試験や模試の結果などを分析し、一人ひとりの目標を定めた上で指導を行っている。



5位の芝浦工業大附は、中入生を対象とした「中高一貫コース」があり、6年間を2年ずつ前期・中期・後期の段階に分けたカリキュラムを展開。前期には英数の基礎力を固めながらコミュニケーション能力を養う特別授業「ランゲージアワー」を実施、中期の中学3年次には実験・工作の体験授業「サイエンス・テクノロジーアワー」で、サイエンスリテラシーの基礎を養成する。「情報教育」には独自のカリキュラムを採用し、コンピュータの基礎的な技術からプログラミングまで幅広く学ぶ。また、理工系大の附属校というメリットを生かし、大学の最先端研究に触れる機会も用意している。

<表の見方>

首都圏の学習塾にアンケートを実施し、266学習塾の塾長、教室長から回答を得た。項目別に学校を5校連記で記入してもらい、最初の一貫校を5ポイント、次を4ポイント…として集計した。
無印は公立、◎印は私立を表す。

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