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【中学入試】学習塾が勧める中高一貫校ランキング2022
入学時の偏差値に比べ、大学合格実績が高い中高一貫校

ランキング 2022.12.21

写真＝常総学院中学校・高等学校

首都圏では中学受験人気が継続しているが、コロナ禍で学校の情報が思うように入手できない状況が依然として続いている。そこで役立てたいのがエキスパートの意見だ。首都圏の学習塾にアンケートを実施し、266学習塾の塾長、教室長から回答を得た。項目別に学校を5校連記で記入してもらい、最初の一貫校を5ポイント、次を4ポイント……として集計した。

1位は常総学院、2位は京華、3位は駒込がランクイン。4位は横浜隼人、5位は昌平、6位は国府台女子学院が続いた。

1位の常総学院は、「JOSO Core Skill」と「JOSO 未来 Skill」を掲げ、時代の変化に対応できる能力を育成する。中学校は、英語の読解と文法中心の授業を週5時間、外国人教員による少人数制英会話を週4時間設け、4技能をバランスよく磨く。また、医学・科学・人文いずれかの探究フィールドに所属し、「校外学習」「探究活動発表会」などを通して次世代リーダーに必要なスキルを養う。高校は「特進選抜」「進学選抜」の2コースがあり、希望に応じたカリキュラム編成で重点的な受験指導を実施。東大や医学部など超難関大合格に向け、入学試験での成績最上位者（上限30人）を選抜する「エクセレントクラス」もある。

2位の京華は、優れた人格を有し、社会で有用な人材を育てる「英才教育」を建学の理念に掲げる。中学校は「特別選抜クラス」と「中高一貫クラス」の2コース制で、2年生まで先取りせずに基礎力の徹底を図る。Z会添削とティーチングサポーター制度、放課後のキャッチアップ（指名補習）など、支援体制も万全だ。高校は難関国公立大に対応する「S特進コース」、難関私立大合格を目指す「特進コース」、クラブ活動と両立しつつ有名私立大現役合格を目指す「進学コース」の3コース。創意工夫された授業や充実の支援で、個々の力を伸ばす教育システムが築かれている。

3位の駒込は、中学で基礎学力の定着と応用力の充実を図り、高校では希望する大学への進学に向けて、高い学力を身につけることに力を入れている。高校は、グローバル社会で活躍できる人を育成する「国際教養コース」、埼玉大学STEM教育研究センターと提携し、身近な課題を科学的に探究する「理系先進コース」、国公立大や難関私立大など多彩な進学をフォローする「特S・Sコース」の3コース制。中高ともに教員が指導する特別講習や夏期講習など、学習面を校内で完結させるシステムを構築。さらに職業を聞く会や大学の学部学科説明会を実施するなど、生徒の主体性を促しつつ現役合格を支援する環境が整っている。

4位の横浜隼人は、授業時数の確保として「2期制」「土曜日隔週授業」を採用し、「習熟度別クラス授業」を取り入れることで効率的な授業を展開。放課後には基礎補習・応用講座が充実しており、生徒は希望する講座を無料で受講することができる。中学校は、ゆとりをもって基礎学力が身につくカリキュラムと、全教科にアクティブラーニングを取り入れた「生徒主体の考える授業」が特徴。高校は普通科と国際語科があり、国際語科は英語を中心としたハイレベルの文系進学コースだ。TOEFL、TOEIC対策やネイティブ教員による英語4技能を重視したEFLのほか、1年次の終わりに実施される海外語学研修には全員が参加する。

5位は昌平。6位の国府台女子学院は、中高一貫校として効率的により深い知識形成のできる体制が組まれている。中学部では、主要5教科をバランスよく学習しつつ、ネイティブによる英会話の授業や情報リテラシーの授業など、国際化・情報化に対応するカリキュラムを用意。高等部では、普通科は2年次以降は文理別クラスになり、志望校合格を目指す。芸術系大学への高い進学実績を誇る美術・デザインコースがあることも特徴だ。また、英語科は文系に重点が置かれ、学年が上がるにつれて英語の授業が増える。難関私立大学への進学を目指すほか、海外語学研修や各種資格取得のためのプログラムも充実している。

＜表の見方＞

首都圏の学習塾にアンケートを実施し、266学習塾の塾長、教室長から回答を得た。項目別に学校を5校連記で記入してもらい、最初の一貫校を5ポイント、次を4ポイント…として集計した。
無印は公立、◎印は私立を表す。

【中学入試】学習塾が勧める中高一貫校ランキング2022　入学時の偏差値に比べ、大学合格実績が高い中高一貫校