全国910進学校の進路指導教諭が選ぶ
イチ押しの大学はここだ!

ランキング 安田 賢治

全国910進学校の進路指導教諭が選ぶ イチ押しの大学はここだ!

表Dの「グローバル教育に力を入れている大学」のトップは、この項目での調査開始以来11年連続で国際教養大だ。「面倒見が良い大学」と「教育力が高い大学」でともに4位、「小規模だが評価できる大学」で1位とさまざまな項目で評価が高くなっている。国際教養学部のみの単科大で、授業はすべて英語で行われ、1年間の留学が必須。1年次は全学生が外国人留学生と寮生活を送る。5年で卒業する学生も多いが、就職実績は高くなっている。学んできた内容が評価されているようだ。 


2位は国際基督教大、3位は上智大、4位は日本人学生と留学生が半数ずつの立命館アジア太平洋大、5位が早稲田大だった。上位は国際系の学部を設置している大学が目立っている。国際系学部だけではないが、今年はコロナ禍で留学ができていない。この現状が来年入試にどう影響するかが注目される。


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表Eは「研究力が高い大学」だ。トップは6年連続で東大。2位は京大で、この2校のポイントが突出している。3位が東北大で、「教育力が高い大学」のトップ3と同じ顔ぶれになった。進路指導教諭の考えには、大学にとって研究と教育が、車で言えば両輪との考えが強く、研究に優れている大学は教育力の評価も高くなっている。以下、大阪大、東京工業大、名古屋大、九州大と続き、国公立大が上位。私立大トップは8位の東京理科大だった。


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表Fの「改革力が高い大学」を見ていこう。トップは5年連続で近畿大。一般入試志願者数が7年連続日本一の人気大学だ。インフラ整備に力を入れ、校舎の建て替えが進んでいる。また、新学部の設置の計画もあり、改革の手を緩めない。クロマグロの完全養殖に成功したのをはじめ、研究力の高さも12位で、関西の私立大ではトップの評価だ。2位は東北大、3位は早稲田大、4位は立命館大、5位は東洋大だった。立命館大は2024年に映像、情報理工の2学部を大阪いばらきキャンパスに移転すると発表した。来年入学者は4年次にキャンパスが変わることになる。

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