改革力が高い大学ランキング2019(北陸・東海編)
写真=愛知工業大学
多くの受験生が迷うのが志望校選び。そこで頼りになるのがエキスパートの意見だ。全国の進学校2000校に、進路指導教諭おすすめの大学についてアンケートを行った。各項目5校連記で大学を記入してもらい、最初の大学を5ポイント、次の大学を4ポイント…として集計しランキングを作成した。今回は改革力が高い大学ランキング(北陸・東海編)だ。
2021年にスポーツ科学部が生まれ変わる中京大
トップは34ポイントの名古屋大、2位は23ポイントの金沢大と中京大、4位は15ポイントの金沢工業大、5位は14ポイントの名古屋工業大、6位は11ポイントの岐阜大、7位は5ポイントで北陸大、愛知工業大、金城学院大、名古屋商科大が並ぶ結果となった。
2位の中京大は、1万人以上の学部生・院生が在学する大規模な総合大学だ。2014年から、教育・研究・社会連携・国際化・卒業生連携の5分野において、「Change, Challenge, CHUKYO UNIVERSITY」をモットーにした改革に取り組んでいる。
20年4月には、国際社会の課題解決に取り組む力を持ったグローバルリーダーの育成を目指して新たに国際学部を設置し、文理10学部体制となった。
また、学問研究とともにトップアスリートを育成する大学として知られる同大では、60年の歴史を誇るスポーツ科学部を2021年に改組。スポーツマネジメント学科、トレーナー学科(いずれも仮称)の2学科を加えたスポーツ科学の総合学部として、新たなスタートを切る予定だ。
国連SDGsの達成に貢献する、金沢工業大
4位の金沢工業大は、全国の大学に先駆けて1995年から問題発見解決型の教育を実施。17年に第1回「ジャパンSDGsアワード」で「SDGs推進副本部長表彰」を受けるなど、日本を代表するSDGs推進高等教育機関だ。また、仮想空間と現実空間が融和した新しい社会「Society5.0」を見据えた科目設置など、先駆的な取り組みの数々が、高い評価を集めた。
最先端の研究設備で産学連携に取り組む愛知工業大
7位の愛知工業大は、1959年に工科系単科大学として誕生。2009年に大幅な改組が実施され、現在は、工学部、経営学部、情報科学部を有する工科系総合大学となった。
専門横断的な研究体制を取り入れ、総合技術研究所・研究センターが大学院・学部と連携して、工学、経営学、情報科学に関する研究に取り組んでいる。
施設面では、国内大学で最大級・最先端の耐震実験棟のほか、17年に開設されたバイオ環境化学実験棟など、社会のニーズに即した教育・研究設備が整っている。
<表の見方>
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全国の進学校約2000校の進路指導教諭にアンケートを実施し、857校からの回答を基にランキングを作成。5校連記で記入をしてもらい、1番目の記入校を5ポイント、2番目を4ポイント、3番目を3ポイント…として集計した。2019年7月調査。
大学名の◎は私立、※は国立、無印は公立を表す。