就職に力を入れている大学ランキング2019(北陸・東海編)

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就職に力を入れている大学ランキング2019(北陸・東海編)

写真=中京大学

 

多くの受験生が迷うのが志望校選び。そこで頼りになるのがエキスパートの意見だ。全国の進学校2000校に、進路指導教諭おすすめの大学についてアンケートを行った。各項目5校連記で大学を記入してもらい、最初の大学を5ポイント、次の大学を4ポイント…として集計しランキングを作成した。今回は就職に力を入れている大学ランキング(北陸・東海編)だ。

先進的な取り組みで強い存在感を放つ金沢工業大

トップの金沢工業大は230ポイントで、全国的に見ても2位の高い評価を得ている。

同大学は「面倒見の良さ」のランキングで調査開始以来15年連続全国1位となるなど、学生へのサポートが手厚い大学として知られており、就職やキャリア支援の点においても厚い信頼が寄せられた結果だろう。

同大学では、国連全加盟国が取り組む、世界を変えるための17の目標「SDGs」を、カリキュラムの柱に据えている。また、「Society5.0」と呼ばれる仮想空間と現実空間が融和した新しい社会に向けて、最先端の情報技術を習得する科目の設置や新制度の設立、産学連携などを進めており、未来社会をリードする人材を育成する大学として、期待されていることがうかがわれる。

愛知県の私立大学トップの中京大

トップ10には、中京大(3位)、愛知大(4位)、名古屋商科大(5位)、豊田工業大(7位)、名城大(7位)と、愛知県の私立大学が5大学ラインキング入りした。

その中でトップとなる中京大は、総合大学としての強みを生かし、各学部と連携したキャリア教育に取り組んでいる。入学直後から卒業後を見据えたキャリア支援を実践し、就職への意識を高め、事故発見と将来の進路選択を学生に促す。キャリア支援課の職員だけでなく、経験豊富なキャリアカウンセラーや学生アドバイザーによる多面的なサポートも特徴のひとつだ。

産学連携プログラムが魅力の愛知大

4位の愛知大では、各種のキャリア支援行事の開催や個人面談に力を入れるほか、企業や官公庁が抱える課題に学生が取り組む「Leaning +(ラーニングプラス)」という産学連携型キャリア育成プログラムを実施している。学部の枠を超えて学ぶこのプログラムを通して、企画立案の基礎知識やプレゼンテーションの技法、チームワーク力などを、実社会で活躍するために必要な能力を養成する。

グローバルな人材育成に取り組む名古屋商科大

5位の名古屋商科大は、多国籍なメンバーと共同生活を送り、プロジェクトに取り組む「国際ボランティア」や、ASEAN諸国で会議ビジネスの現場を感じる「海外インターンシップ」など、豊富な海外留学プログラムが用意されている。世界各国から100人以上の交換留学生も迎え入れており、グローバルな人材育成に取り組んでいる。

<表の見方>

全国の進学校約2000校の進路指導教諭にアンケートを実施し、857校からの回答を基にランキングを作成。5校連記で記入をしてもらい、1番目の記入校を5ポイント、2番目を4ポイント、3番目を3ポイント…として集計した。2019年7月調査。
大学名の◎は私立、※は国立、無印は公立を表す。


就職に力を入れている大学ランキング2019(北陸・東海編)