ランキングで見る平成の大学
大学合格者出身校別ランキング
東大③

入試 大学通信 安田 賢治
ランキングで見る平成の大学 大学合格者出身校別ランキング 東大③

平成入試も終わり、この間、大学入試、高校などの勢力図は大きく変わった。その中で東大ランキングはどう変わってきたのか。平成時代は東大ランキングで、開成がずっとトップを維持した。度重なる入試制度の変更が行われ、翻弄された平成の東大ランキングを見ていこう。

東大③平成21年~27年

23年は前期発表翌日に東日本大震災

平成21年の東大合格者ランキングのトップは開成の138人。平成でもっとも少ない合格者数で2位の筑波大附駒場との差も32人と平成最少だった。3位は灘、4位は麻布、5位は東京学芸大附の順。

20年秋に起きたリーマンショックにより不況になったが、トップ20の1都3県外からの合格校数は前年の7校から平成タイとなる9校に増えた。不況といっても、受験直前の秋に起きたために、受験生は志望校変更までには至らなかったと見られる。地方受験生の東大志向が強い年だった。

22年もトップは開成で前年に比べ30人合格者を増やし168人。2位は灘、3位は筑波大附駒場、4位は麻布だ。首都圏の学校が大きく合格者を増やすところが目立ち、逆に地方の学校の合格者が減っている。不況の影響がみられた。日比谷は21人増えて37人となり、30人を超えるのは1972(昭和47)年以来、38年ぶりとなった。

23年は東大の前期試験合格発表の翌日、3月11日に東日本大震災が起こった。東北大など後期の2次試験を中止する大学が相次いだ。東大も震災で後期試験を受けられなかった受験生に追試を実施し2人が合格した。

トップは開成の171人、2位は筑波大附駒場、3位灘、4位麻布、5位は桜蔭の順となった。この年、ラ・サールは21位に落ち、平成に入って初めてトップ20から陥落した。石原慎太郎都知事の都立校改革のもと、新設された中高一貫校が初めて卒業生を送り出し、白●から5人が合格した。前年は合格者ゼロだった。

24年はトップ開成が203人合格で、平成10年の205人以来、14年ぶりの200人超えだ。東大の国語の問題が、開成の定期テストで出題された国語の問題と同じだったこともあって激増した。開成の定期テストの問題は東大入試並みということだろう。

2位は灘、3位は麻布、4位は筑波大附駒場。この年、初めて渋谷教育学園幕張がトップ10入りし、千葉の学校としては平成3年の千葉(県立)以来、21年ぶりのトップ10入りとなった。渋谷教育学園幕張は平成元年には、東大合格者ゼロだったから大躍進といえよう。この後、トップ10に定着している。

前年の震災の影響があったのもこの年の入試だ。福島第一原発の事故が起こり、東京では計画停電が実施され、放射性物質の問題などが噴出した。そのこともあって、東京の受験生の京大志向が高まり、地方から東大を目指す流れが弱まった。

また、この年、東大の濱田純一総長が9月入学を提案した。4月に合格してから、さまざまな取り組みを行うギャップタームを経て、9月に入学するという制度だ。世界の大学の入学、卒業にあわせるグローバル・スタンダードにしようとの提案だった。結局、実現はしなかったが、大学のグローバル化が進むきっかけになった。

平成21年(2009年)

※は国立、◎は私立、無印は公立校を表す

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順位 設置 学校 所在地 合格者数
1 開成 東京 138
2 筑波大附駒場 東京 106
3 兵庫 103
4 麻布 東京 77
5 東京学芸大附 東京 74
6 桜蔭 東京 69
7 栄光学園 神奈川 59
8 ラ・サール 鹿児島 53
9 聖光学院 神奈川 49
10 東大寺学園 奈良 44
11 筑波大附 東京 43
12   岡崎 愛知 42
13 駒場東邦 東京 39
14 久留米大附設 福岡 38
15   浦和(県立) 埼玉 36
16 海城 東京 34
17 広島学院 広島 30
18 洛南 京都 29
19 渋谷教育学園幕張 千葉 28
20   宇都宮 栃木 27
20   千葉(県立) 千葉 27
20 愛光 愛媛 27

平成22年(2010年)

※は国立、◎は私立、無印は公立校を表す

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順位 設置 学校 所在地 合格者数
1 開成 東京 168
2 兵庫 103
3 筑波大附駒場 東京 100
4 麻布 東京 91
5 桜蔭 東京 67
6 聖光学院 神奈川 65
7 駒場東邦 東京 61
8 栄光学園 神奈川 57
9 東京学芸大附 東京 54
10 海城 東京 49
11 渋谷教育学園幕張 千葉 47
12   岡崎 愛知 41
13 筑波大附 東京 40
14   日比谷 東京 37
14 東大寺学園 奈良 37
16 浅野 神奈川 36
16 ラ・サール 鹿児島 36
18 東海 愛知 34
19   旭丘 愛知 32
20   浦和(県立) 埼玉 29

平成23年(2011年)

※は国立、◎は私立、無印は公立校を表す

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順位 設置 学校 所在地 合格者数
2 筑波大附駒場 東京 103
3 兵庫 99
4 麻布 東京 79
5 桜蔭 東京 75
6 駒場東邦 東京 64
7 栄光学園 神奈川 63
8 聖光学院 神奈川 60
9 東京学芸大附 東京 58
10 東大寺学園 奈良 43
11   岡崎 愛知 38
12 筑波大附 東京 36
12 久留米大附設 福岡 36
14 渋谷教育学園幕張 千葉 34
14 海城 東京 34
16 女子学院 東京 32
16 桐朋 東京 32
16 浅野 神奈川 32
19   浦和(県立) 埼玉 30
19 巣鴨 東京 30

平成24年(2012年)

※は国立、◎は私立、無印は公立校を表す

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順位 設置 学校 所在地 合格者数
2 兵庫 98
3 麻布 東京 90
4 筑波大附駒場 東京 83
5 栄光学園 神奈川 70
6 駒場東邦 東京 69
7 聖光学院 神奈川 65
8 桜蔭 東京 58
9 東京学芸大附 東京 55
10 渋谷教育学園幕張 千葉 49
11 海城 東京 47
12 東大寺学園 奈良 42
13 巣鴨 東京 41
14   浦和(県立) 埼玉 40
15 久留米大附設 福岡 35
16   旭丘 愛知 32
17   千葉(県立) 千葉 31
17 筑波大附 東京 31
19   日比谷 東京 30
19 ラ・サール 鹿児島 30

25年に東大の掲示での合格発表が中止に

25年はトップ開成が前年から33人減って170人でトップ。2位は灘の105人で、理Ⅲに27人合格し、平成では1校当たり最高の合格者数となった。3位は筑波大附駒場の103人で、100人以上の合格校が3校になった。西大和学園が初めてトップ20に入り、東大寺学園を抜き、奈良トップの合格者数となった。西大和学園は平成元年に初めて卒業生を送り出したが、東大合格者はゼロで、そこからの躍進だ。

26年のトップは前年から12人合格者が減った開成。2位は筑波大付駒場と灘の104人だった。4位は麻布、5位は駒場東邦で、男子校の強さは変わらない。豊島岡女子学園が初めてトップ20入り。平成元年には合格者ゼロだったから大躍進だ。この年あたりから、東大、京大の理系より医学部を目指す受験生が明らかに増えていく。

また、この年を最後に東大の掲示での合格発表が中止される。総合図書館横で合格発表の掲示を続けていたが、図書館の工事を理由に中止になった。合格発表当日は受験生、保護者、スポーツ部の学生、報道陣などでごった返していた。合格者の胴上げもいたるところで行われていた。

27年は後期試験最後の年となった。翌年から後期試験を廃止して、推薦入試を実施する。後期試験は、とがった学生を取りたいとの東大の考えのもと実施されてきたが、前期試験不合格者の敗者復活戦となってしまった。合格後に進学する科類を決められる方式も機能しなかった。最後の後期試験のトップは開成の8人だった。トータルトップも開成で、前年より26人増の184人となった。

2位は筑波大附駒場の109人、3位は灘の94人、4位は麻布の88人、5位は過去最高の合格者数だった駒場東邦で82人だ。トップ5は前年と同じ顔ぶれだった。トップ20で公立高は日比谷1校だけ。早稲田が初めてトップ20入り。早稲田大の系属校で卒業生の約半数が早稲田大に進学している。進学者数は早稲田大が設けた受入れ枠を下回っており、他大学を受験する生徒も多い進学校だ。

●は「オウ」で区の旧字のヘンに鳥 區鳥

平成25年(2013年)

※は国立、◎は私立、無印は公立校を表す

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順位 設置 学校 所在地 合格者数
2 兵庫 105
3 筑波大附駒場 東京 103
4 麻布 東京 82
5 東京学芸大附 東京 68
6 桜蔭 東京 66
7 聖光学院 神奈川 62
8 渋谷教育学園幕張 千葉 61
9 駒場東邦 東京 59
10 栄光学園 神奈川 52
11   浦和(県立) 埼玉 46
12 海城 東京 40
12 ラ・サール 鹿児島 40
14 筑波大附 東京 38
15 女子学院 東京 37
16   西 東京 34
17   岡崎 愛知 32
18   日比谷 東京 29
18 武蔵(私立) 東京 29
18   旭丘 愛知 29
18 東海 愛知 29
18 西大和学園 奈良 29

平成26年(2014年)

※は国立、◎は私立、無印は公立校を表す

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順位 設置 学校 所在地 合格者数
2 兵庫 104
4 麻布 東京 82
5 駒場東邦 東京 75
6 聖光学院 神奈川 71
7 桜蔭 東京 69
8 栄光学園 神奈川 67
9 東京学芸大附 東京 56
10 渋谷教育学園幕張 千葉 48
11 ラ・サール 鹿児島 41
12 海城 東京 40
13 久留米大附設 福岡 38
14   日比谷 東京 37
15 浅野 神奈川 34
16   浦和(県立) 埼玉 33
16 豊島岡女子学園 東京 33
18   西 東京 31
18 東大寺学園 奈良 31
20 筑波大附 東京

29

平成27年(2015年)

※は国立、◎は私立、無印は公立校を表す

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順位 設置 学校 所在地 合格者数
2 筑波大附駒場 東京 112
3 兵庫 94
4 麻布 東京 88
5 駒場東邦 東京 82
6 桜蔭 東京 76
7 聖光学院 神奈川 74
8 渋谷教育学園幕張 千葉 56
8 海城 東京 56
10 東京学芸大附 東京 54
11 栄光学園 神奈川 45
12 浅野 神奈川 40
13   日比谷 東京 37
13 久留米大附設 福岡 37
15 渋谷教育学園渋谷 東京 33
16 東大寺学園 奈良 32
17 女子学院 東京 30
17 豊島岡女子学園 東京 30
19 早稲田 東京 28
19 甲陽学院 兵庫 28
19 西大和学園 奈良 28