多摩美術大と東京理科大が「デザイン」をテーマに異色のコラボ⁉併願もできる?

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多摩美術大と東京理科大が「デザイン」をテーマに異色のコラボ⁉併願もできる?

多摩美術大学美術学部「統合デザイン学科」と、来年開設される東京理科大学経営学部「国際デザイン経営学科」に共通するキーワードは「デザイン」。その「デザイン」をテーマに2大学の教員がトークセッションを行うという異色のコラボが実現。YouTubeの「大学通信チャンネル」で配信中だ。

美術系と理工系に接点はあるのか?

メインコンテンツのトークセッションでは、2大学の教員が登場。それぞれのデザインへの思いを語った。時に共鳴し、時に違いが浮き彫りになるのが見どころだ。

美術系大学で学ぶデザインと、理工系大学で学ぶデザインはどのように違い、またどのような共通点があるのか。トークセッションで明らかになる。異分野と思える美術系大学と理工系大学だが、それぞれのアプローチには共通点も少なくない。文系・理系・美術系問わず、多くの高校生の参考になるだろう。

トークセッションのハイライトシーン

多摩美術大:米山貴久教授

「アートは自己表現であり、世の中に問題提起していくもの。それに対してデザインは問題を解決する方法。人々の生活に求められるモノ・コトを想像し、具現化していくもの」

「考えたり思い描いたりするだけでは『プラン』でしかない。それを『デザイン』まで高めるには、具現化しなければならない」

東京理科大:飯島淳一教授

「デザインを実現してみなければ、それが本当に動くのか、使えるのかがわからない。それを証明する意味でも、『形』にすることが重要」

「理工系大学でデザインを学ぶ意義は『共感と論理をクロスさせる』こと。正解のない『やっかいな』問題を自分ごととして捉えて共感し、理科大の強みである論理的思考を加えることで問題解決につなげる」

理科大とタマビを併願???

これまでの受験の常識では、美術系大学と理工系大学を併願することはあまり考えられなかった。しかし近年、学問領域の垣根が低くなるとともに、各大学はこれまでとは違った特徴を持つ学生を求めて入試改革を進めることにより、併願先の選択肢が広がっている。今回のコラボ企画を通じて、お互い併願の候補になりうることがわかった。両大学ともに「併願は大歓迎です!」と話している。

【番組概要】
〇動画URL(YouTube「大学通信チャンネル」内)

〇出演者

 多摩美術大学美術学部統合デザイン学科 米山貴久教授

 東京理科大学経営学部国際デザイン経営学科(2021年4月開設) 飯島淳一教授

〇コンテンツ

 ・学科紹介

 ・入試概要説明

 ・トークセッション

※テーマ

「理系or美術系の大学でデザインを学ぶ意味」

「デッサン教育の意義」

「デザインにおける言語化の重要性」

「アイデアを出すだけでなく実現することの大切さ」

「美についてどう考えるか」

「これからのデザインに大切な倫理観」

「チーム力を育てる」

「期待される進路について」