2023年学部系統別実就職率ランキング(薬学系)
写真=東京薬科大学
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薬学部1位は実就職率98.5%の京都薬科大・薬学部。2位は実就職率98.3%の東京薬科大・薬学部、3位は実就職率98.2%の名城大・薬学部がランクイン。
少人数教育のもと、リサーチマインドを身につけた薬剤師を育てる
2位の東京薬科大・薬学部は、2023年実施の薬剤師国家試験の合格者は全国1位。医薬品に関する高度な知識と技能、チーム医療や創薬に貢献できるスキルを持ち、臨床実践能力と研究能力を備えた薬剤師を養成している。1〜3年次は少人数での実習やゼミで学びながら、課題可決力やリサーチマインドを身につける。4〜6年次には研究室を選択し、「創薬科学フィールド」「分析・薬剤フィールド」「生物・薬理学フィールド」「医療薬学・臨床フィールド」「環境・衛生薬学フィールド」「社会薬学フィールド」「薬学基礎教育・語学フィールド」の7つの専門領域での研究を行う。国家試験対策については、薬学教育推進センターを中心に、1年次から学内の専門機関が全力でサポートしている。
人々の健康と福祉、医療を支える臨床薬剤師、薬学研究者を養成
3位の名城大・薬学部は、薬の専門家としての高度な専門性と応用力に加え、医療人としての倫理観と使命感を備えた人材の育成を目指す。1〜3年次では薬剤師としての心構えから始まり、ヒューマニズムや医療倫理、薬学専門科目などで学びの基礎を固める。4年次には基礎と臨床をつなげる「統合型薬学教育」で、具体的な症例に対して最も適切な薬物治療を提案できる力を養う。5・6年次には「実務実習教育」で、実際の医療施設で薬剤師の指導・監督のもと、22週間の実習を経験する。このほか、名古屋大学、藤田医科大学、愛知医科大学や安城更生病院で臨床活動を行う「アドバンストコース」を設置。さらに、学術交流協定を結ぶアメリカの3つの大学で実施する「海外臨床薬学研修」もある。
<表の見方>
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医科・歯科の単科大などを除く全国749大学に今春の就職状況を調査。565大学から得た回答(10月10日現在)を基に、系統別に学部実就職率上位校を掲載した。卒業生数が80人未満の小規模な学部、通信教育学部、2部・夜間主コースのみのデータは掲載していない。東京大などデータを未公表、または未集計の大学・学部は掲載していない。大阪公立大は統合前の大阪市立大と大阪府立大の実績を掲載した。
各系統は、主に学部名称により分類したため、学科構成や教育の内容が似ていても掲載していないものがある。例えば、法学科をもつ大学・学部でも学部名に「法」が付かない場合、法学系に掲載していないことがある。
実就職率(%)は、就職者数÷(卒業生数-大学院進学者数)×100で算出。大学院への進学者数が未集計の場合、実際の数値が掲載している値より高い場合がある。
文部科学省では、就職率を「就職希望者数に占める就職者の割合」で算出することを推奨しているため、各大学が公表している就職率と異なる場合がある。ここでは文部科学省が用いる「就職率」と区別するため、「実就職率」という表記を用いた。同率で順位が異なるのは、小数点2桁以下の差による。
設置の※印は国立、◎印は私立、無印は公立を示す。大学・学部名は現在の名称で掲載している場合がある。所在地は大学本部の所在地で学部の所在地と異なることがある。