2023年学部系統別実就職率ランキング(農学系)

2023年学部系統別実就職率ランキング(農学系)

写真=高崎健康福祉大学

環境・農学・水産・バイオ系が学べる大学のパンフレットを請求する

農学系1位は実就職率97.8%の高崎健康福祉大・農学部。2位は実就職率97.6%の香川大・農学部、3位は実就職率96.8%の秋田県立大・生物資源科学部がランクイン。4位は実就職率95.5%の名城大・農学部、5位は実就職率95.4%の三重大・生物資源学部、6位は実就職率95.3%の中部大・応用生物学部が続いた。

生産から流通まで、「食」と「農」の一連のサイクルを体系的に学ぶ

1位の高崎健康福祉大・農学部は、生物生産学科に「生命科学」「作物園芸」「フードサイエンス」「アグリビジネス」の4コースを設置。食と農に関する基礎的な知識や技能を身につけ、2年次後期から段階的にコースに分かれて専門的に学ぶ。コースを越えた横断的な科目選択が可能なカリキュラムで、生命の基礎から食料・食品の生産・開発、流通・販売、ブランディング、マーケティングなど、「食」と「農」の一連のサイクルを体系的に学ぶことができる。就職支援では、キャリアカウンセラーと専門職員が常駐するキャリアサポートセンターと、各学科のキャリアサポート委員やアドバイザー教員が連携し、学生それぞれの専門性や希望に合わせた支援を行っている。

生命・食料・環境に関する諸問題の解決に貢献できる専門性を身につける

4位の名城大・農学部は、食料の生産から食品の流通まで幅広く学び、「食」に関わる課題に取り組む「生物資源学科」、生命科学を究め、食品・バイオテクノロジー分野で活躍できる人材を育てる「応用生物化学科」、生物・人・自然の調和を環境という側面から探究する「生物環境科学科」を設置。最新鋭の実験器具や分析機器を備えた研究実験棟Iや、現場に近い実習が可能な温室(天白キャンパス)、附属農場(春日井市)など充実した環境が整う。指導する教員は農学部だけでなく、理工学部や薬学部出身など多様な教員が揃い、農学の幅広い分野をカバーしている4年次には、3学科の学生全員が研究成果を発表する「卒業研究発表会」を開催。学科や研究室の垣根を越えた教育・研究の交流の場になっている。

バイオ産業、環境ビジネス、食品産業の各分野のエキスパートを養成

6位の中部大・応用生物学部は、バイオサイエンスとバイオテクノロジーをキーワードに、生命・環境・食のエキスパートを育てる3学科を有する。「応用生物化学科」は、社会的ニーズが高いバイオ産業の第一線で活躍できる研究者・技術者を養成。「環境生物科学科」は、生物や環境に対する知識を深め、次世代の環境創造に貢献できる人を育てる。「食品栄養科学科」には2つの専攻を設置。「食品栄養科学専攻」は、食と栄養に関わる先端バイオを学び、食の未来の創造と課題解決に挑む。「管理栄養科学専攻」は、多様な職場で通用するバイオサイエンスの基礎を身につけた、次代の管理栄養士を育成している。

<表の見方>

医科・歯科の単科大などを除く全国749大学に今春の就職状況を調査。565大学から得た回答(10月10日現在)を基に、系統別に学部実就職率上位校を掲載した。卒業生数が80人未満の小規模な学部、通信教育学部、2部・夜間主コースのみのデータは掲載していない。東京大などデータを未公表、または未集計の大学・学部は掲載していない。大阪公立大は統合前の大阪市立大と大阪府立大の実績を掲載した。
各系統は、主に学部名称により分類したため、学科構成や教育の内容が似ていても掲載していないものがある。例えば、法学科をもつ大学・学部でも学部名に「法」が付かない場合、法学系に掲載していないことがある。
実就職率(%)は、就職者数÷(卒業生数-大学院進学者数)×100で算出。大学院への進学者数が未集計の場合、実際の数値が掲載している値より高い場合がある。
文部科学省では、就職率を「就職希望者数に占める就職者の割合」で算出することを推奨しているため、各大学が公表している就職率と異なる場合がある。ここでは文部科学省が用いる「就職率」と区別するため、「実就職率」という表記を用いた。同率で順位が異なるのは、小数点2桁以下の差による。
設置の※印は国立、◎印は私立、無印は公立を示す。大学・学部名は現在の名称で掲載している場合がある。所在地は大学本部の所在地で学部の所在地と異なることがある。


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