2021年学部系統別実就職率ランキング(国際系)
写真=昭和女子大学
国際性・地域性・人間性を軸に、国際社会をリードする人材を育成
国際系1位は、実就職率96.2%の常磐会学園大・国際こども教育学部。2位には実就職率95.5%の新潟県立大・国際地域学部がランクインした。新潟県立大は2009年開学。国際地域学部には「国際関係コース」「比較文化コース」「露中韓コース」の3コースを設置。英語を主としてロシア語、中国語、韓国語などの語学力を養いながら、政治・文化・地域づくりに関わる学びを通して、国際的・学際的な視野を持った、国際貢献、地域貢献ができる人材を育成している。学生一人ひとりに対して一人の教員が学習指導や学生生活、進路に関する相談などに応じる「アドバイザー教員制度」も特色の一つ。また、キャリア支援センターでは1・2年次の早期からのキャリア教育に力を入れている。
英語でビジネスを学び、新たなビジネス領域を切り拓く力を育てる
3位は実就職率94.2%の昭和女子大・グローバルビジネス学部。同学部には、企業との協働プロジェクトなどに取り組みながら、ビジネスセンスを磨く「ビジネスデザイン学科」と、日商簿記やファイナンシャル・プランニング技能士といった資格取得を通じてビジネスに不可欠な基礎知識を身につける「会計ファイナンス学科」の2学科がある。ビジネスデザイン学科は同大の海外キャンパス「昭和ボストン」への留学が原則必修であること、「会計ファイナンス学科」は3・4年次にビジネススクール型の授業で事例研究やケースメソッドを行うことが特徴だ。また、1年次からのキャリア教育にも注力し、仕事だけでなく、自らの人生の歩み方そのものを意識しながら学べるよう学生を指導している。
多様な研究機関や留学生とともに、環境に配慮した研究に取り組む
4位は実就職率93.2%の北九州市立大・国際環境工学部。同学部は2001年開設。北九州市立大のほか、さまざまな研究機関や研究開発型の企業が集まる「北九州学術研究都市」にある。「エネルギー循環化学科」「機械システム工学科」「情報システム工学科」「建築デザイン学科」「環境生命工学科」の5学科を擁し、環境に配慮した持続可能で豊かな産業都市をめざし、優れた人材の育成と世界水準の技術開発に取り組んでいる。1年次の必修科目「環境問題事例研究」は、1チーム約10人の学生が環境問題に関するテーマを設定し、調査研究を行う学科横断型の授業。フィールドワークなどを通して環境への理解だけでなく、課題抽出力やコミュニケーション力、提案力などを涵養する。
<表の見方>
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医科・歯科の単科大等を除く全国738大学に2021年春の就職状況を調査。573大学から得た回答を基にランキングを作成した。卒業者数が80人未満の小規模な学部、通信教育学部、2部・夜間主コースのみのデータは掲載していない。
各系統は、主に学部名称により分類したため、学科構成や教育の内容が似ていても掲載していないものがある。例えば、法学科をもつ大学・学部でも学部名に「法」が付かない場合、法学系に掲載していないことがある。
実就職率(%)は、就職者数÷(卒業者数-大学院進学者数)×100で算出。同率で順位が異なるのは、小数点2桁以下の差による。大学院への進学者数が未集計の場合、実際の数値が掲載している値より高い場合がある。
文部科学省では、就職率を「就職希望者数に占める就職者の割合」で算出することを推奨しているため、各大学が公表している就職率と異なる場合がある。ここでは文部科学省が用いる「就職率」と区別するため、「実就職率」という表記を用いた。
設置の※印は国立、◎印は私立、無印は公立を示す。大学・学部名は現在の名称で掲載している場合がある。所在地は大学本部の所在地で学部の所在地と異なることがある。