2021年学部系統別実就職率ランキング(商・経営系)

2021年学部系統別実就職率ランキング(商・経営系)

写真=安田女子大学

激動する現代においても安定した就職実績、3年連続第1位

商・経営系1位は実就職率97.8%の安田女子大・現代ビジネス学部。同学部は2020年4月に公共経営学科が新設され、現代ビジネス学科、国際観光ビジネス学科とともに3学科体制となった。「就職に強い安田」としてのキャリア支援体制はもちろんのこと、同大の特徴として7学部14学科の総合大学のメリットを生かした150科目以上の「共通教育科目」が挙げられる。キャリア科目から基礎科目、教養科目まで、所属する学科の専門外の学びを豊富に得ることができる。また、ボランティア活動や自らの専門性を生かした地域交流活動など、社会の多様な分野の人々と課題に取り組む経験を在学中から積み重ねることで、社会人として活躍するための社会性や自主性を養っている。

創立から90年。企業、社会、時代が求める人材を育成

2位は実就職率97.5%の東京都市大・都市生活学部。理工系を軸とする総合大学の伝統校として90年以上の歴史を刻んできた東京都市大にあって、同学部では「都市生活」という概念に基づいて「都市のライフスタイル」「都市のマネジメント」「都市のデザイン」「都市のしくみ」という4つの領域から新時代の都市づくりを学ぶ。2022年4月には世田谷キャンパス(東京都世田谷区)へ移転する予定だ。10万人以上の卒業生を輩出し、「就職に強い」と称される東京都市大は東急グループに属しており、創立以来日本の産業界を支える人材を数多く輩出してきた実績と、企業に選ばれる高い研究力、学生一人ひとりの特性を考えたオーダーメイドの就職・キャリア支援体制が、高い就職実績につながっている。

禅の思想「行学一体」「報恩感謝」に基づく人間教育を実践

3位は実就職率96.6%の愛知学院大・商学部。「流通・マーケティング」「会計・金融」「ビジネス情報」の3コースを設置し、基礎から応用まで網羅したカリキュラムで社会が求める“ビジネス・ヒューマン”を育成している。また、キャリア支援においては、各学部、キャリアセンター、エクステンションセンターが連携し、学生一人ひとりの自己発見と自己実現をサポート。資格取得の核となるエクステンションセンターは、大学内での専門学校的 な役割を担っており、公務員の試験対策講座や、行政書士、宅地建物取引士、秘書技能検定ななどさまざまなプログラムを用意。また、大学独自の就職情報サイト「求人検索NAVI」も導入し、15,000社以上の求人を公開している。

<表の見方>

医科・歯科の単科大等を除く全国738大学に2021年春の就職状況を調査。573大学から得た回答を基にランキングを作成した。卒業者数が80人未満の小規模な学部、通信教育学部、2部・夜間主コースのみのデータは掲載していない。
各系統は、主に学部名称により分類したため、学科構成や教育の内容が似ていても掲載していないものがある。例えば、法学科をもつ大学・学部でも学部名に「法」が付かない場合、法学系に掲載していないことがある。
実就職率(%)は、就職者数÷(卒業者数-大学院進学者数)×100で算出。同率で順位が異なるのは、小数点2桁以下の差による。大学院への進学者数が未集計の場合、実際の数値が掲載している値より高い場合がある。
文部科学省では、就職率を「就職希望者数に占める就職者の割合」で算出することを推奨しているため、各大学が公表している就職率と異なる場合がある。ここでは文部科学省が用いる「就職率」と区別するため、「実就職率」という表記を用いた。
設置の※印は国立、◎印は私立、無印は公立を示す。大学・学部名は現在の名称で掲載している場合がある。所在地は大学本部の所在地で学部の所在地と異なることがある。


2021年学部系統別実就職率ランキング(商・経営系)