学習塾が勧める中高一貫校ランキング2020
グローバル教育に力を入れている中高一貫校

中学・高校情報 大野 香代子
学習塾が勧める中高一貫校ランキング2020 グローバル教育に力を入れている中高一貫校

写真=八雲学園中学校高等学校

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首都圏では中学受験人気が継続している。しかし、今はコロナ禍で学校の情報が思うように入手できない。そこで役立てたいのがエキスパートの意見だ。首都圏の学習塾にアンケートを実施し、268学習塾の塾長、教室長から回答を得た。項目別に学校を5校連記で記入してもらい、最初の一貫校を5ポイント、次を4ポイント…として集計した。今回は「グローバル教育に力を入れている中高一貫校」だ。

1位が八雲学園で、2位は広尾学園、3位は三田国際学園、4位は渋谷教育学園幕張、5位は昌平だった。

共学校が多くなっており、表の31校中、女子校は洗足学園(10位)と富士見丘(20位)など5校、男子校は明法(16位)と聖学院(28位)の2校だけだった。ただ、共学校でも女子校から共学化した学校が6校含まれている。

トップの八雲学園は2018年に中学が、21年に高校が女子から共学化。アメリカ西海岸に海外研修センター「八雲レジデンス」があり、海外研修や留学を積極的に実施するなど、伝統的にグローバル教育を重視している。高い英語力を身につけ、他国の文化を理解し、多角的にものごとを捉えることができるグローバルリーダーの育成を目指す。卒業までにCEFR(セファール)C1レベル到達を目標にしている。さらに、20年度より海外協定大学推薦制度(UPAA)を導入し、海外大学進学も推進している。17年にラウンドスクエア(世界50カ国の私立学校200校が所属する国際私立学校連盟)に加盟し、活発な交流を行っている。10位の玉川学園もラウンドスクエア加盟校だ。

また、広尾学園や三田国際学園のようにインターナショナルコースなど、グローバルなコースがある学校が上位にきているのも特徴だ。

三田国際学園のインターナショナルクラスでは、英語は週10コマあり、ネイティブ教員と日本人教員のチームティーチングでオールイングリッシュの授業が行われている。特別な英語力がなくても入学が可能だ。英語の授業では、実力に応じて3つのレベルにクラス分けされるので、それぞれの実力に合った教育が受けられる。普段のHRでは、英語力に関係なく一般生と帰国生が一緒に編成されたクラスになっている。さらに、ネイティブ教員が副担任を担当し、授業だけでなく休み時間やランチタイムなども一緒に過ごしている。学校生活の中で生きた英語に触れることで、英語コミュニケーション力を伸ばしている。英語以外の教科でも、英語によるイマージョン授業を取り入れていく予定だという。

5位の昌平はIB(国際バカロレア)認定校だ。中学では全員がMYP(ミドルイヤープログラム)を学ぶ。希望者は高校でDP(ディプロマプログラム)に進むことができる。

<表の見方>

首都圏の学習塾にアンケートを実施し、268学習塾の塾長、教室長から回答を得た。項目別に学校を5校連記で記入してもらい、最初の一貫校を5ポイント、次を4ポイント…として集計した。
※印は国立、無印は公立、◎印は私立を表す

学習塾が勧める中高一貫校ランキング2020 グローバル教育に力を入れている中高一貫校