札幌大学ウレシパクラブが(株)札幌丸井三越と共同で周年ロゴを制作

札幌大学ウレシパクラブが(株)札幌丸井三越と共同で周年ロゴを制作

一般社団法人札幌大学ウレシパクラブ(以下、ウレシパクラブ)は、札幌丸井三越株式会社(以下、札幌丸井三越)と共同で、丸井今井創業150周年および札幌三越開店90周年を記念した周年ロゴを制作した。この周年ロゴは、3月10日(木)から、丸井今井札幌本店大通館9階催事場にて開催される「北海道の祖まり~アイヌ文化の新しいものがたり~」や、丸井今井・札幌三越ドアポスター、地下サイネージにて随時使用される。(ウレシパの「シ」は、アイヌ語で使用される小書き片仮名の「シ」)

今回の共同プロジェクトは、アイヌ文化を学び発信する札幌大学のウレシパクラブの活動に、札幌丸井三越が賛同し、実現したもの。また、新しい時代を作る若者たちの手によって周年ロゴを表現したい、という札幌丸井三越の想いも込められている。

プロジェクトは2021年12月上旬にスタート。ウレシパクラブのメンバーである織田瑞希さん(札幌大学・歴史文化専攻2年)、岩谷玲奈さん(札幌大学・リベラルアーツ専攻2年)、刈田礼奈さん(札幌大学・歴史文化専攻2年)の3名は、札幌丸井三越との打ち合わせや売り場訪問などを体験しながら、デザイン監修者である石上光太郎さんの指導の下、それぞれのデザイン案の制作を進めた。

2月上旬に札幌大学内でのプレゼンテーション、3月上旬に札幌丸井三越内でのロゴの選定会が行われ、最終的に織田さんの案が採用となった。岩谷玲奈さんと刈田礼奈さんが提案したロゴデザインも、周年事業の中で使用される予定となっている。

◆ロゴのコンセプト(札幌丸井三越「周年記念特設サイト」より)
丸井今井カラーの赤色、札幌三越カラーの金色を使用。150周年、90周年の数字部分をアイヌ民族の民具や伝統工芸で表現しました。「1」にあたる部分は伝統楽器ムックリ、「5」と「9」は着物などに施されるアイヌ文様をモチーフにしました。真ん中の「0」は伝統的なお盆イタに見立て、中にはアイヌ民族にとって特別な存在であるフクロウを象った文様を入れました。最後の「0」は首飾りタマサイです。150年、90年を特別な年として意識しながら、アイヌ民具や文様と組み合わせることで、北海道やアイヌ民族の歴史を大切にしている丸井今井・札幌三越の姿勢を表現しています。

◆制作者:織田瑞希さんのコメント
周年イヤーを直感的に伝える数字のロゴで、見た人にわかりやすく、かつ、個性のあるもので覚えていただけるよう意識して制作しました。丸井三越さんを贔屓にされている世代の方はもちろん、私のような若者にも受け入れやすい、シンプルでキャッチーなタッチと色づかいで目をひくデザインにしました。このロゴを見た時にアイヌがルーツであることを発見し、ワクワク感が生まれたらとの想いもありますが、アイヌをよく知らない人も純粋にデザインを楽しんでもらえたらうれしいですね。

◆周年記念特設サイト「周年ロゴができるまで」
丸井今井創業150周年・札幌三越開店90周年記念特設サイトにおいて、ロゴが完成するまでの過程を紹介。
https://www.maruiimai.mistore.jp/common/event_calendar/anniversary/making_logo.html


◆一般社団法人札幌大学ウレシパクラブについて
「ウレシパ」とは、アイヌ語で「育て合い」を意味する。札幌大学ウレシパクラブは、アイヌ民族の歴史や文化を深く理解・学習するとともに、当クラブに賛同いただく個人や企業と一緒に、多文化共生社会の実現に向けて協働し、さまざまな活動を行っている。
http://urespa-club.com/